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カテゴリ:社会
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夏、虫、昆虫食 ~「2030年タンパク質危機」へのもう一つの処方箋~ 本稿を執筆している6月25日現在、関東上空は高気圧に覆われ、都心では午前11時半に最高気温35℃を記録した。梅雨明け宣言を聞かないうちに早くも「猛暑日」である。今年初であるとともに、6月26日に35....
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フィジカルインターネットは何をもたらすか ~あるいは何がそれを阻害しているのか~ 本誌の読者層からすれば、この言葉は多くの人が企業経営の教訓と受け取るだろう。が、実はこれ、軍事作戦の話である。オマール・N・ブラッドレー元帥は初代米軍統合参謀本部議長でNATO軍事委員会初代委員長。つ...
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続々・働き方改革でいかに働くか ~リモート授業ネイティブ世代の就労観に対応する~ 先月初めのWeb記事*1で、NTT東日本が実施した「未来の働き方」に関する意識調査が報道されていた。調査対象は全国の高校・大学生575人。内訳は高校生175人、大学生400人である。いずれもテレワーク...
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円安、原油、電気代 ~原価インフレによる値上げをマイルドインフレーションに変えるための仮説~ 4月は毎年値上げの季節だが、今年のそれは例年にない様相を呈しているのではないか。――と、各誌の報道を受けてひとまずはその立場に立ってみる。すると、原因は大きく3つ考えられるだろう。1、昨年から続く原油...
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マイクロチップとペットテック ~市場の伸び率は年24%~ 段階的に進められてきた改正動物愛護法が施行され、今年6月からは、ブリーダーやペットショップで販売される犬と猫に関しマイクロチップの装着が義務になる。購入した人は新たに飼い主としてチップの情報を環境省の...
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大豆、代替肉、フードテック ~日本人は全員フレキシタリアン?~ 私事で恐縮だが、豆腐が好物だ。湯豆腐、肉豆腐、麻婆豆腐。厚揚げ、煮〆、冷ややっこ。豆腐はいい。どうやっても、いい。居酒屋で注文を取りに来られたらメニューを見る前から「揚げ出し豆腐、ありますか?」と尋ね...
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オンラインとコンプレックス商品市場 ~あるいはリモートワークの近未来~ 今年もさまざまな分野でコロナ禍の影響が残ってしまったが、ネガティブな影響を受けた分野があるいっぽうでポジティブな波に乗った市場もある。その一つが「ヘアロス対策」市場だったようだ。商品単位で見たときにコ...
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デジタル課税と自国主義 ~あるいは「相続土地国庫帰属法」の意義~ 今年4月、「民法等の一部を改正する法律」――いわゆる改正民法――と「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律」が成立し、同月28日、公布された。法務省のサイトにはこうある。「両法律は、...
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ダークストアって何? ~「OniGO」から始める概念の交通整理~ 8月25日、宅配のみの食品スーパー「OniGO(オニゴー)」の一号店が、東急東横線学芸大学駅徒歩9分の立地にオープンした。アプリで注文すると10分以内に商品が届く「即配」が売りで、1店舗あたりのカバー...
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ファクタリングと就業不能保険 ~金融・保険業の時代対応に関する一考察~ 先月20日、日刊工業新聞17面に「就業不能保険 対象広く」と題した記事が載った。袖見出しは「東京海上日動 軽度のケガ・コロナも」。横見出しは「若年層の利用拡大狙う」である。また、その隣には「中小の売掛...
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人生100年時代におけるシニアのセカンドキャリア vol.2 高齢社会を理解するための基礎知識 「人生100年時代」。これまでに得た経験やスキルを活かし、新たな仕事に挑戦するシニア世代に注目が集まっています。そのようなシニアのセカンドキャリアを支援する企業や団体の取り組みを紹介するとともに、シニ...
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人生100年時代におけるシニアのセカンドキャリア vol.1 生涯プロフェッショナル 「人生100年時代」がうたわれる近年、これまでに得た経験やスキルを活かし、新たな仕事に挑戦するシニア世代の人材に注目が集まっています。少子化の影響により、若年層の労働人口減少や人材不足が深刻な社会問題...
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自分の価値観を表現するために持つ“2枚目の名刺”とは 近年は多様性を意味するダイバーシティという言葉が一般的になるとともに、社会人の働き方も多様化してきています。そんな中、本業を持ちながらそれ以外の仕事や活動を行う、パラレルキャリアという生き方に注目が集...
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プレミアムフライデーって実際どうなの? 導入実績とその手ごたえ 2017年2月24日から実施されたプレミアムフライデー。毎月最終金曜日に、15時に仕事を終えることを推奨し、普段より“プレミアム”な生活を過ごしてほしいと、個人消費を喚起しています。実施からおよそ半年...
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伊東乾の「知の品格」 vol.24(最終回) 野蛮を卒業し再出発せよ 品格をもたらすもの(後編) (前回からの続き) 元来解りきったことであるはずなのに 日本の国際的な信用は2015年に入ってさまざまな意味で低下している感があります。この信用