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カテゴリ:コラム
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月刊ブックレビュー vol.32 『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』 本書はWELQから始まった一連の問題を特に取り上げてその経緯を検証する本ではありません。主なネットニュース媒体のうち5つについて、開始時から現在までの変遷を追い、メディア志向かプラットフォーム志向か、...
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月刊ブックレビュー vol.31 『「ココロ」の経済学 ―行動経済学から読み解く人間のふしぎ』 今はどうなのか、評者の世代(1973年生まれ)までは確かに、「学部は?」と聞かれて「経済です」と答えれば、「ふ~ん」という感じで、なんとなく軽んじられました。漫画や映画などでも経済学部は「大学に進むキ...
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月刊ブックレビュー vol.30 『鋼のメンタル』 小説はともかく発言は毀誉褒貶相半ば。ネットでの炎上もしょっちゅうの作家といえば、百田尚樹氏が代表格でしょう。本書はその百田氏が鋼のメンタルを持つ秘訣を書きおろした新書。まえがきには、新潮社の名物部長氏...
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月刊ブックレビュー vol.29 『問題は英国ではない、EUなのだ』 フランス人の歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏の著作を知ったきっかけは、今年の東京都知事選挙でした。自民党の小池百合子氏が党の推薦を得ず立候補。怒った自民党は党都連が立てた増田寛也氏を推薦し、そのと...
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月刊ブックレビュー vol.28 『そして、アメリカは消える』 今、仕事以外で読んでいる読書の軸が2つあり、1つが「戦後」です。出版界のトレンドとしても「高度成長期以前の日本」と「GHQ」が“来てる”感覚があり、関連書を読んでいると、いかに現代日本人が第二次大戦の...
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月刊ブックレビュー vol.27 『仕事が変わる哲学の教室』 一緒に仕事をさせていただいている経営者でコンサルタントのSさんは、いつも、2つの円を重ねた図で自身の仕事観を説明されます。1つが仕事をする「目的」、もう1つが「目標」。そして2つの円が重なりあう領域が...
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月刊ブックレビュー vol.26 『一流の睡眠 「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』 酒席でタブーな話の最右翼は政治と宗教だと言われます。個人の思想信条がぶつかって譲歩の余地がなくなる、最も危険な話題だからです。では反対に、最も安全で、特別な知識なしにある程度のことが語れ、しかも各自で...
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月刊ブックレビュー vol.25 『自衛隊メンタル教官が教えてきた 自信がある人に変わるたった1つの方法』 「はじめに」から「おわりに」の205ページまで一気に読める本。速い人は2時間か2時間半ぐらいで読み終わるのではないでしょうか。多くても5、ほとんどが3センテンス以内で改行するので、ページがどんどん進む...
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月刊ブックレビュー vol.24 『パナマ文書 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う』 ちょうどこの原稿を書く予定にしていた日の朝、狙いすましたように、杉並区役所から税の通知が来ました。いまいましさついでに封筒の但し書きを記しておくと、「特別区民税・都民税 税額決定/納税 通知書在中」で...
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月刊ブックレビュー vol.23 『ヤンキーの虎 新・ジモト経済の支配者たち』 ヤンキー×マネーの虎=ヤンキーの虎。秀逸な命名です。本書は、衰退久しい地方経済で逆に力を得つつある勢力「ヤンキーの虎」の生態と可能性を探った、ファンドマネージャーの藤野英人氏による一冊です。
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月刊ブックレビュー vol.22 『触楽入門 はじめて世界に触れるときのように』 これはおもしろい! この本は、「技術に基づく触感のデザイン(TECHnology based tacTILE design)」略してテクタイル(TECHTILE)というユニットで活動する4人組による、...
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月刊ブックレビュー vol.21 『作家の収支』 「この本に、これから客観的事実を書く。‥略‥本書の内容は、小説家という仕事をする個人が、どのように、そしてどれくらいの収入を得ているのか、というデータである」――まえがきの「本書の内容は?」にある著者...
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月刊ブックレビュー vol.20 生存教室 先ほどから私たちが使っている「身体」も近代になってからつくられた用語です。昔の言葉で言えば「躰、體、軀」のどれも「からだ」と読みます。その言葉が表しているのは、さっきの「足腰のある感じ」
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月刊ブックレビュー vol.19 探検家の日々本々 誰もやったことがない旅。一人も到達したことのない世界。見たことのない場所。想像することのできない状況。昔から私はいつかそういう旅をしてみたかったのだ。それこそまさにイグジュガルジュグの言
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月刊ブックレビュー vol.18 成長なき時代のナショナリズム 批判する側は「底辺の人間が排外主義にむかっている」「自己疎外感や自己不全感をもつ人たちが他者への不寛容を拡大させている」といった根拠のない思い込みにもとづいて、福祉を手厚くすれば排外主義
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月刊ブックレビュー vol.17 料理ができる男は無敵である 仕事ができる人の必須条件は、まとめると四つあると思います。それは ①目標設定力 ②感受性 ③柔軟性 ④ポジティブ力 の四つです。実は料理は、この四条件を見事に身につける優れたトレーニング
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月刊ブックレビュー vol.16 半市場経済 ところが今日の日本の社会のなかでは、市場経済だけでなく、非市場経済も、半市場経済も展開しているのである。そして、市場経済に存在のつまらなさを感じた人々は、非市場経済や半市場経済に関心を寄
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月刊ブックレビュー vol.15 嫌われる勇気 青年 ええい、偽善だ偽善だ!・・・中略・・・いったい誰に、そんなことができますか!/哲人 まさに共同体感覚の問題について、アドラー本人に向かって同じような質問をした人がいました。このときの
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世界珍写行の発想術 vol.20(最終回) アイデアの発想が 苦手ではありませんか? よく聞かれるんですよね。 「永澤さん、発想はどこからわいてくるんですか?」「アイデア考
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月刊ブックレビュー vol.14 ザ・プラットフォーム 贈与と交換のコミュニケーション消費のうずの中で、あなたのなかに、ほんのちょっとだけ、あなたにしかできない相手を笑顔にし続けることが見つかるのです。これこそが今の時代の「自己実現」なのでは