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◆体を清め心を癒すひと時
日本の風呂文化に注目

 
 朝晩は暑さも落ち着き、温かい風呂が恋しい季節が近づいてきました。日本人の風呂好きは世界にも知られるところであり、仏教とともに入浴の文化が広まって以来、心身を清めるため、治療のため、そして娯楽の一つとして利用されてきました。今回は、進化を遂げた日本の風呂をフィーチャーしてご紹介します。
 
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グリーンのバスタブを主役にコーディネートされたショーウィンドウ
 南青山の骨董通り沿いで目を引くショーウィンドウ。スタイリッシュなバスルームがディスプレイされ、のぞきこむ人が後を絶ちません。ウィンドウの中央でひと際目を引くのは、色鮮やかな装飾を施した、モダンなデザインのバスタブ。実はこちら、海外の五つ星ホテルのスイートルームでも使用されている注目のバスタブブランド・JAXSON (ジャクソン) のショールームなのです。従来のバスタブの概念を覆すデザインながら、単なる観賞用ではない、入浴のための機能性をも突き詰めた最高品質の逸品が揃っています。
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JAXSONのフラッグシップショップである南青山のショールーム
 “JAXSON” という社名は、一見すると海外企業のようですが、正真正銘の日本発ブランド。“JAPAN(日本)” と “釈尊 (釈迦)” に由来し、日本の文化と仏の慈愛に敬意を表したものだと言います。バスタイムはシャワーのみ、という国が多い中、入浴を重視するのは日本の特徴。湯に浸かれば脳の緊張がほぐれ、心身のリラックスや代謝を高めて免疫力アップにも効果的です。体を洗い清めるだけでなく、充足のひと時を与える日本の風呂文化を、インテリア性の高いデザインと最高の入り心地で世界に伝える。これこそ、JAXSONのバスタブなのです。
 
 
 

◆革新的なバスタブは
こうして生まれた

 
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ジェットやブロア、ライトアップといった機能のオプションもお好みで
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サイズや形状、機能など組合せのバリエーションはなんと170以上
 JAXSONは1982年、現・会長でありデザイナーである清水秀男氏が創業しました。かつて、「生活の中で楽しめるインテリアを提案したい」 と、デザインの修業のためイタリアを訪れていた清水氏。しかし、そこで 「近代になってイスやベッドを使うようになった日本人である自分のデザインが、ヨーロッパのデザインに敵うのか」 と自問自答に陥ったのです。そして、日本が誇る文化の一つ・風呂に注目するに至りました。1980年頃の住宅事情では、風呂は機能性重視であり、こだわる人は少数派。清水氏は、1日の疲れを癒す空間が生活の中でないがしろにされている事実をフォーカスし、風呂を明るいコミュニケーションの場として提案するため、JAXSONを立ち上げたのです。
 
 現在、170以上ものラインナップを誇るJAXSONのバスタブですが、どのサイズ、デザインにも共通するのは、入り心地の良さ。型作りから一貫して自社グループ工場で行い、一切の妥協を許しません。1994年には国産初のアクリルバスの成型に成功し、陶器のような滑らかさと、温かみのある、吸い付くような肌触りのバスタブが完成しました。職人が一台ずつ手仕事で仕上げることで、身体にフィットする複雑なアールも可能に。さらに、モデルごとに頭を預けるヘッドレストや、長時間の入浴の休憩や子供の入浴に便利なステップなど、機能性に富んだディテールが満載です。こうした革新的技術と高いデザイン性は、世界のインテリア、バスシーンに知られるようになっていきました。
 
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2人で入ると視線が自然に絡むよう頭の位置やカーブをデザイン
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頭を委ねるヘッドレスト。キャメル、アイボリーなど色のチョイスも可能
 
 
 
 

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