地域の魅力を鮮やかに描く
人と旅をつなぐマグネット
旅するマグネット
◆旅の記憶を持ち帰る楽しみ
話題のご当地マグネット
ゴールデンウィーク明けのこの時期、今年は最大で12連休ということもあり、久しぶりに遠出を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。ネットを通じて全国の情報を知ることができる今の時代においても、その土地ならではの風景や文化、食、そして人との出会いに触れることで、あらためて現地に足を運ぶことの価値を実感した方も少なくないはずです。
コロナ禍やAIの急成長を経て、アナログやリアルの良さが見直されるとともに、体験に価値を見出す志向が高まりつつある昨今。そうした流れにもマッチし、現地に行かなければ手に入らないご当地限定土産のマグネットが話題になっているのをご存じでしょうか。
文具ブランドのPENON(ぺノン)が手がけるプロジェクト「旅するマグネット」――。全国の観光地や文化をモチーフにしたデザインは47都道府県を網羅し、各地のクリエイターが、自らの視点で地域の魅力を描き出したビジュアルは、どれも個性豊か! 手のひらサイズで持ち帰りやすく、思わずコレクションしたくなるのも頷けます。今回は、この小さなマグネットの背景にある壮大なストーリーとともに、全国、そして世界に広がるプロジェクトの可能性に注目しました。
◆クリエイターと描く地域の魅力
◆手のひらに宿るものづくり
こうして生まれた旅するマグネットは、基本コンセプトを大切にしながら、さらなる広がりを見せています。全国の駅や人気車両をモチーフに、鉄道の魅力に焦点を当てた派生シリーズ「電車で旅するマグネット」を展開するほか、旅先は日本を飛び出し、海外版も台湾版を皮切りにスタート。場所やテーマを横断しながら、旅の楽しみ方そのものを拡張し続けています。
手のひらに収まる小さな一枚に込められた、地域の魅力や作り手の思い。その一つひとつに触れるたび、「次はここへ行ってみたい」という気持ちが自然と湧き上がってくるはずです。マグネットに誘われるように、まだ見ぬ土地へ――。一歩踏み出して、各地の風景や文化、空気感を五感で味わう旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
旅するマグネット
https://travelmagnet.jp/
株式会社ぺノン
https://penon.co.jp/
◆クリエイターと描く地域の魅力
人と土地を結ぶものづくり
オンラインで何でも手に入る時代にありながら、旅するマグネットはあえてECでの販売を行わず、各地の店舗でのみ展開するスタイルを貫いています。実際にその土地を訪れ、その場で手に取ることで初めて価値が生まれる――そんな体験そのものを大切にしたいという思いが、プロジェクトの根底にあるのです。
プロジェクトがスタートしたのは2024年。「人と地域を結び付ける、日本のお土産をつくりたい」という思いから始まり、現在では47都道府県245種類がラインアップ。2026年春には、東京・目黒川桜まつりをモチーフにした新作の発売にあわせて、フルラインアップが一堂に会するポップアップイベントも開催され、大きな反響を呼びました。
デザインを手がけるのは、各地にゆかりのあるクリエイターたち。スタッフがSNSなどを通じて一人ひとりにアプローチし、コンセプトに共鳴したクリエイターとともに制作を進めています。図案はすべてクリエイター自身の発案によるもので、中にはコアなデザインも。例えば福岡の「アクロス福岡」をモチーフに採用したマグネットは、地元の人には思わず共感を呼び、訪れたことのない人にとっては新たな興味の入り口となるなど、マグネットをきっかけに地域への関心が広がる仕掛けにもなっているのだとか。さらに、マグネット裏に記されたQRコードからは、クリエイターの情報にアクセスでき、人と人とのつながりも生み出しています。
◆手のひらに宿るものづくり
旅へと誘うマグネット
この小さなマグネットの魅力は、デザインだけにとどまりません。素材にもこだわりが光り、マグネットには本来廃棄される土を50%以上配合したアップサイクルの美濃焼タイルを使用。宮城県女川町の「みなとまちセラミカ工房」で150mm×150mmのスペインタイルを制作し、それをスキャンしてぺノン独自の印刷と立体加工技術で再現することで、47mm四方の中に繊細なイラストとタイルならではの質感を両立させています。限りある資源を活かしながら、新たな価値へと昇華させる取り組みも、このプロジェクトの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
https://travelmagnet.jp/
株式会社ぺノン
https://penon.co.jp/











