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ビジネス 佐藤 勝人の「今日も勝つヒント」 vol.1愚直に丁寧に品質を追求し続けるという勝ち筋 佐藤 勝人の「今日も勝つヒント」 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副会長

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初めての読者には初めまして!前シリーズから読んでくださっている皆さんにはこんにちは!商業経営コンサルタントの佐藤勝人です。またこうして皆さんにお付き合いいただけることに感謝しつつ、今回からの皆さんには「末永くヨロシク!」とお願いしつつ。新シリーズの始まりです。
 
企画してくれたライターさんいわく、今シリーズのタイトルは、私の名前である「勝人(カツヒト)」を「今日も明日も勝つ人になれるヒント」にかけて、「今日も勝つ人=カツヒト=勝つヒント」だそうだ(笑)。なんだダジャレかよ!と思ったけど、当人は大真面目。「会心のタイトルテーマと思っています」と真顔で言われたら、乗るしかない。
 
そんなわけで今シリーズでは、皆さんの事業にも普遍的に通じる“勝つヒント”を毎回一言散りばめてお届けします。第1回は「愚直に品質を追求することが結局は勝ち筋」というお話です。
 
 

諦めないサッカー日本代表
諦めない中小企業経営者

 
少し時間は遡るけど、今年6月末から7月にかけて、世界中がサッカーのワールドカップに熱狂した。日本は予選リーグを勝って決勝トーナメントに進んだものの、初戦でいきなり強豪ブラジルと当たってしまい、下馬評どおり敗退した。
 
だけど、諦めなかったよね、日本チームは。個の力でも総合力でも、誰がどう見たって勝てるはずない相手なのに、戦略×戦術を工夫してどうにか勝つつもりでいた。始まってからも、最後まで勝負を投げ出さなかった。「実力が全然違うんだから勝ち負けは時の運。どっちに転んでもしょうがない」とは考えなかった。
 
舞台が違う、ワールドカップなんだからそんなの当たり前じゃないか、という見方はもちろんあるだろうが、私が思うに、舞台に関係なく根本的に、「無理ゲーとわかっていても全力を尽くす」という美徳が、日本人には備わっているんじゃないかな。私の中でこれは「働き方改革に振り回される中小企業経営者の、それでも諦めない姿」に重なる。働き方改革への対応がここで言う“無理ゲー”だ。本誌に載るような皆さんは、働き方改革前の「月300時間労働」で残業も休みもなしで自分を鍛えてきた人たちだと思う。生まれ世代的には改革後でも、時代に関係なく普段からストイックに自分で自分を追い込み、あえて厳しい仕事を引き受けることで技術を身に付け、経験値を高めてきた。そういう人たちだと思う。だからこそ今、経営者として立派にやれているわけでね。
 
なのに、いざ自分が会社を興したら、国から「労働時間は月200時間まで」と法律で縛られた。自らはもちろん、希望する社員も一緒に月300時間働いて、それで粗利100を上げていたのを、「約7掛けの200時間で粗利100を達成せよ。さらに最低賃金も上がるから粗利120は必達だ」と一方的に申し渡された。対応しろって言われても丸っきり“無理ゲー”なんだけど、でも、支援先と話していると、ハナからお手上げ状態の社長さんは案外少ない。どうにか打開するつもりでいる。「できるかどうかじゃない、しなきゃいけないんだ!」と思って動いている。
 
欧米だとこうはならないよ。さっさと事業を売るか――買収元は心情的な思い入れはないからバッサバッサ整理解雇して事業本体だけにしてまた他社に売るだろう――、あっさり会社を畳んでしまう。日本の経営者がそうしないのは、「地域に根差し続けてきた事業を自分の都合で投げ出すわけにいかない」という、地方の中小企業としての矜持があるからだと思う。だから私も、「社員を役員にして労働時間規制の対象から外す」とか、「個人事業主になってもらって委託契約で主体的に働いてもらう」というように、雇用形態も含めて真摯に対策を考えるわけでね。
 
 

愚直に品質を追求。それが一番の勝ち筋

 
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7月16日に行われた「勝人塾」初全国大会in大阪での一コマ
唐突なようだけど、この「諦めない」「投げ出さない」という資質が今年見事に開花しているのが、元読売巨人軍エースでメジャー2年目の菅野智之投手だと思う。速球は150㎞行くか行かないかの、来月37歳になるオールドルーキーが、傍から見たら平均以下の出力で――実際ピッチングスタッツの数値はメジャー平均を下回るそうだ――、着実に勝ち星を重ねている。
 
どんなに打ち込まれてもメンタルを乱さず、丁寧にコーナーを突いて打者を抑える。自分から試合をぶち壊すようなことがない。その姿が私の中で、日本の中小企業経営者に重なるんだよなぁ。
 
私も若い頃は見るからにスゴイ人に憧れたよ。スポーツ選手に対しても経営者に対してもね。大谷翔平さんみたいに圧倒的な個の力でねじ伏せる、そういうパワープレーが好きだった。だけど今は、玄人受けする野球と言うのかな、菅野投手みたいに配球の組み立てでストライクゾーンぎりぎりの出し入れで凡打を打たせ、野手にも仕事をさせて全員野球で打者を打ち取るプレーのほうが、見ていておもしろい。これをもっと突き詰めたら、選手の全員野球どころか、ファンも一体となって地域ぐるみで球団を支える広島東洋カープみたいなスタイルになると思う。年俸水準は決して高いほうじゃない。経済的には弱小球団だ。だからスター選手は来てくれないし、FAにも頼れない。生え抜きで戦うしかない。
 
でも、だからこそ、選手と球団とファンとの間に「手塩にかけて育ててもらった⇔育てた×地元民が応援している」という相互信頼の関係が自然に醸成されるし、周りの関係者たち、選手の家族や県内の関係企業も、そうやって生まれた信頼関係こそ良し、という認識で一致している。
 
私が思うに、日本の企業を全体として見たときの底力は、本来はこういう「生え抜き軍団の中小企業」と「浮気しない熱心なファン及び関係者」のセットが各地方にたくさんあって担保されてきたんじゃないかな。
 
いわゆるグローバリズムでいっぺんそれが壊れかけたけど、もともとグローバリズムも今の形の働き方改革も日本社会に合わない考え方だから、今はその揺り戻しが来ていると思う。「世界一を目指さなくていい、日本一、県内一、市内一、町内一でいい。なんならお世話になっている取引先と地域のお客さんに喜んでもらえればそれでいい」という感覚が、企業でも働く人たちの間でも再来しつつある。全国の支援先を回りながらそう感じる。
 
また、そうやってロングスパンで足下の信頼を育てるほうが、品質を追求しやすいんだよね。再び菅野投手に戻って例えるなら、「パワフルな一球も重要だが、そこまでの組み立ても劣らず重要」ということだ。パワーで仕留めようとするから力んで品質を損ねるわけで、丁寧に行けば品質は落ちにくい。
 
地方の中小企業は基本的に都市部の企業相手の下請けが多い。下請け取引では納品物・サービスの品質が絶対だ。丁寧に愚直に、一球ずつ刻んで信頼を積み上げる。これが結局一番の勝ち筋なのだと思いますよ。
 
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信頼は品質から。品質追求の姿勢を忘れないことが
業績向上につながります。
 
~今回の裏(?)技~
労働時間の規制は社員の雇用契約形態の見直しで対処可能、かも?
 
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講演家歴28年、商工会議所200会議所にて講師登壇、業界団体講演、記念講演等々累計2000登壇の実績
お問い合わせ: contact@jspl.co.jp
 
 

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ代表取締役副会長/日本販売促進研究所.商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司チーフコンサルタント/作新学院大学客員教授/宇都宮メディア.アーツ専門学校特別講師/商業経営者育成「勝人塾」塾長

 経 歴  

栃木県宇都宮市生まれ。1988年、23歳で家業のカメラ店を地域密着型のカメラ写真専門店に業態転換し社員ゼロから兄弟でスタート。「想い出をキレイに一生残すために」という企業理念のもと、栃木県エリアに絞り込み専門分野に集中特化することで独自の経営スタイルを確立しながら自身4度目となるビジネスモデルの変革に挑戦中。栃木県民のカメラ・レンズ年間消費量を全国平均の3倍以上に押し上げ圧倒的1位を獲得(総務省調べ)。2015年キヤノン中国と業務提携しサトーカメラ宇都宮本店をモデルにしたアジアNo.1の上海ショールームを開設。中国のカメラ業界のコンサルティングにも携わっている。また商業経営コンサルタントとしても全国15ヶ所で経営者育成塾「勝人塾」を主宰。実務家歴39年目にして商業経営コンサルタント歴22年目と二足の草鞋を履き続ける実践的育成法で唯一無二の指導者となる。年商1000万〜1兆円企業と支援先は広がり、規模・業態・業種・業界を問わず、あらゆる企業から評価を得ている。最新刊に「地域密着店がリアル×ネットで全国繁盛店になる方法」(同文館出版)がある。Youtube公式チャンネル「サトーカメラch」「佐藤勝人」でも情報発信中。

 オフィシャルサイト 

https://jspl.co.jp

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com

 YouTube公式チャンネル 

https://www.youtube.com/channel/UCIQ9ZqkdLveVDy9I91cDSZA (サトーカメラch)

https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw (佐藤勝人)

 
 
 

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