ありのままでいることを大切に
より仕事と自分を好きになる未来を
2004年にスカウトされ、地元・新潟から上京し、モデル活動をスタートした西山茉希さん。女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとして人気を博した。当時は夢もなく、どんな仕事をしたいのか想像もできなかったという西山さん。モデル活動に加え、バラエティ番組やドラマ、CMへの出演など多忙な生活を送る中で、だんだんと芸能界での仕事の楽しみを見いだしていったという。そんな西山さんに、これまでのご経験や現在の仕事への向き合い方などをたっぷりとうかがった。
現場で学び、成長を続けてきた
高校生の頃、東京観光をしていた際にスカウトされ、女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとなった西山さん。それ以来、モデル・タレントとしてテレビ番組などでも活躍を続けている。モデル活動を始めた10代の頃から、これだけ長く仕事を続けていくイメージを持っていたのだろうか。
スカウトされた時は、20年後もモデルの仕事を続けていくとは全く考えていませんでしたね。活動当初は、「3年経ったら地元に帰ろう」と思っていたんです。ずっと東京で生きていくとは思っていませんでした。当時の私は将来の夢もなく、やりたいことも見つかっていない状態だったんです。「何か仕事を始めたら、3年は続けてみよう」と考えてはいたものの、なんの仕事をしたら良いのかはわからない。そんな時に、スカウトしていただきました。
この仕事にチャレンジしたのは、そのスカウトの方が言った「やってみる前に断っているのが、今のあなただよね」という言葉がきっかけです。どんな仕事に就いたら良いのか悩んでいる私に、「やってみて向いていなかったら辞めれば良い。やっていないうちに向いていないと決めつけているのは自分だよ」と言われたんです。確かにその通りだと納得しました。その言葉に刺激を受けて、挑戦することにしたんです。
モデルの仕事を好きになれるかわからないし、向いているかもわからない。全く未知の世界に飛び込みました。そして右も左もわからないまま、『CanCam』のモデルとして現場に立つことになったんです。それまで、写真といえば友だちと撮って遊ぶだけのものでしたから、仕事で撮影されるという環境に慣れるまでは大変でした。とにかく、初めての体験だらけで圧倒されました。
撮影スタッフさんや『CanCam』の編集部の方々との日々が、当時の私にとっての職場でした。でも、メンバーや場所は毎回同じなわけではありません。目まぐるしい毎日は、「忙しく仕事をこなす日々」というよりも、「これが東京なんだ」という印象でしたね(笑)。そういった生活に慣れるまでには数年かかりました。
ポージング一つをとっても、全てを現場で見て学んできました。当時の『CanCam』は「先輩を見て学んで、自分らしさを生み出しなさい」という教育方針だったんですよ。だからとにかく先輩の様子を見て、自分で感覚をつかんでいく。回数を重ねるごとに、不要な緊張をほぐすコツや、撮影の目的に合わせたポージングなど、さまざまなことを体で覚えていったんです。
私はもともとすごく緊張するタイプなんです。よく、「そんな風には見えないね」と言われるのですが、そう言われると切なくなってしまうくらい、緊張しい(笑)。今でも、「なんでこんなに緊張してしまうんだろう」とよく思います。楽屋ではいつも、スタッフの方々に「私、今日緊張してるから」と吐き出していますよ。緊張とは常に向き合っています。
最近特に緊張したのは、テレビ番組の中で「合唱バトル」に参加したことです。「アスリート合唱団」や「歌うま合唱団」などのチームがある中で、私は「ママ合唱団」の一員として参加しました。でも、テレビで歌を歌うなんて想像したこともなかったんです(笑)。ソロパートもあったので、本当に緊張しましたね。
なぜ緊張してしまうのかと考えてみると、自信がないからなんです。「この場に立つには、実力が劣っているんじゃないか」と自分で思ってしまう時に、より強く緊張するんです。長年この緊張しいの性格と付き合ってきてわかったのは、結局、現場に立つことでしか解決はしないんですよ。テレビ番組でも、写真の撮影でも、本番が始まればもうやるしかありません。体当たりの感覚で邁進し続けています。