仕事で体の絶不調を吹き飛ばした日
自分の生命力の源を再確認した

久しぶりの大会場で最高に気分良くやらせていただきました
でも、その夜は序の口。次の日が大変だった。朝起きると頭が激痛。頭痛がひどすぎて吐き気と嘔吐を繰り返す始末。そりゃそうだよ。たっぷり花粉を溜めた部屋で寝たんだから。それで久しぶりに、「こりゃ駄目だ。ギブアップ」と自分でも思うほどの絶不調だったけど、その日は個別支援の約束があった。妻は私の様子を見て、「無理でしょ今日は。連絡して休ませてもらったら?」と言ったが、その日の支援先は、ひと月でも飛ばすわけにいかない改善途中の支援先だった。だからとにかく手当たり次第に薬を飲んで、移動中もふらふらのまま先方の本社に着いた、「くっそー、駄目だ俺」と思いながら扉を開くと、向こうから社長の姿が見えた、その瞬間――。
驚いたね。全部忘れてるの。「おー! 久しぶりですね元気ですかー! 先月どうでしたー?」と挨拶から始まって、会議室に通されていつものごとくマシンガントークで2時間くらいしゃべり倒して、一回休憩を挟みましょう、となって落ち着いた時に初めて、「あれっ?? 俺今日頭痛で花粉で最悪なんじゃなかったっけ」と思い出した。
支援を終えて家に帰ったときも、家族は昨日で「今年もその時期になった」とわかったから、窓を閉めて空気清浄機をガンガン回して待っていたところが、当の本人が元気いっぱいで帰宅したから拍子抜けだ。「今朝のあれ何だったのよ」「わかんないよ俺も(笑)」と不思議がったことだった。
私が思うに、キャンセルして1日寝込んでいてもあれは治らなかったと思う。病は気からと言われるが、アドレナリンかな、要は体調を一気に上向かせるものが何によって出るかというのが、私の場合は仕事なんだろうね。つまり、人のお役に立てること、困っている人を助けるということが私の生命力の源なんだ。ここまでハッキリそれを再確認したのは久しぶりで、最高に嬉しかった。
ダブル開催への迅速な切り替えに
神戸商工会議所の底力を見た
商工会議所側は最初、リアルで、定員80名で開催するつもりでいた。会場は神商ホール。264名収容の会場に80名だから感染防止対策はバッチリだが、80名というのはコロナ禍にしてはなかなかの規模だ。「そんなに来る?」と私は心配していたが、担当者は「大丈夫です!」と超強気。実際、参加受付を開始すると申し込み者数がどんどん増えて、「やばいです!」と悲鳴みたいな嬉しい報告が途中で来た。最終的に140名以上の申し込みがあり、しかも商工会議所は全部受け付けたと言う。定員オーバーなのにどうするかと思っていたら、当日はオンラインでライブ配信もすることにして、リアルとネットのダブル開催に切り替えて参加者を分散させる形で対応した。さすが神戸商工会議所だ。判断力と実行力が並じゃない。
そして迎えた3月1日当日。いやぁ、楽しかったね。コロナ禍が始まって以来、リアルで80名なんていう大人数のお客さんに向けて話すセミナーはなかったから。人が多いとやっぱり楽しいよ。ステージも大きかったし、最高だった。
ちなみにセミナーのタイトルは「YouTubeを活用して全国繁盛店を目指す」。話した内容は、もちろん、新刊著書で強調している次のようなポイントだ。
・YouTuberを目指さなくていい。バズらなくていい。登録者数は少なくてもいい。
・商品動画はいわば「動画カタログ」だ。アーカイブとしてYouTubeを使う。
・LINE公式(旧LINE@)との併用で、いつもの来店客に見てもらう動画にしよう。
細かく言えばもっといろいろあるけど、特に「アーカイブ保存された動画カタログ」という捉え方は参加者全員が腹落ちしたようだった。主催は神戸商工会議所の産業・国際チームだったので参加者には商業者以外の企業さんたちも多く、動画を公式YouTubeチャンネルに上げておくだけで多用途に使える点が非常にありがたかったらしい。
また、商品以外でも、例えば従業員の業務教育用に動画マニュアルをつくろうとしたら昔はプロを雇ったり何だりで大変だったのが、今は自社で簡単につくれる。それをYouTubeに上げて、後はスタッフにURLを教えれば、いつでもどこでも勉強してもらえる。ひと昔前には考えられなかったことだ。
そのあたりの便利さと、それらを自社のケースで活かすやり方をお伝えして、セミナーは大盛況のうちに終わった。
お役立ちできていたことを確信した夜
神戸の皆さんは元気だった
毎年来ているから会員企業の皆さんとも顔馴染みだ。会えなかった2年半の間に事業がどうなったか、コロナの影響を受けていないかと心配していたが、皆さん、全然元気だった。会えない間もちゃんと、ほぼ毎日配信の「佐藤勝人YouTubeチャンネル」や毎月1回配信の「勝人塾WEBセミナー」で私が発信したことを実践してくれていて、業績を維持したり伸ばしたりされていた。「良かった~」と思ったよ。心底ホッとした。
というのは、「サトカメYouTubeチャンネル」の生配信とかならチャット欄で視聴者と交流できるけど、通常の動画は基本的に一方的な発信だから、実際お役に立てているかどうかわからなかったんだよね。だから、「お助けできてるはずだけどな。大丈夫かな」という不安が常にあったんだ。その不安が皆さんと会場で会って一気に解消した。ちゃんとお役立ちできていたことが、嬉しかった。
連載を見てくれている読者の中で、もし、まだYouTubeを活用していない方がいたら、早く始められたほうがいいと思います。YouTubeはビジネスのど真ん中で使えるツールです。具体的な始め方は『地域密着店が「リアル×ネット」で全国繁盛店になる方法』に詳しく書いてあるので、ぜひお買い求めのうえ参考になさってくださいね。
事務局 日本販売促進研究所
■4月13日14日 加悦谷勝人塾
事務局 加悦谷ショッピングプラザ
■4月15日岐阜勝人塾
事務局 アートディレクター加納裕泰
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担当/佐藤夏美 contact@jspl.co.jp
vol.65 神戸は昼も夜も熱かった。皆さんのアドレナリンは何で出ますか?
著者プロフィール
佐藤 勝人 Katsuhito Sato
サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師
経 歴
1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキヤノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)など。新刊の『地域繁盛店がリアル×ネットで“全国繁盛店”になる方法』(同文舘出版)が好評発売中。
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