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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート  vol.51  年末年始の「働かせ方」をめぐり、オンライン生配信で得た新たな気付き

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート  vol.51  年末年始の「働かせ方」をめぐり、オンライン生配信で得た新たな気付き 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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2021年おめでとうございます! 佐藤勝人です。今年も「佐藤勝人の時事国々リポート」を、よろしくお願いします。
 
 

工場全焼から一年
復活した添田社長の立派さ

 
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24時間生配信を盛り上げた、サトカメが誇る精鋭YouTuberたち
編集部によれば、去年の1月は地元栃木のリネン会社社長、とちぎ勝人塾レギュラーメンバーの添田さんのことを話したそうだ。工場が全焼して大変だったんだよね。
 
でも、添田社長は立派だった。従業員への支払いとか設備の入れ替えとか、夜も寝られない心配事が山積みの中で、「保険金だけもらって廃業しちゃえば?」なんていう入れ知恵もあった中で、「絶対復活する!」と心に決めて頑張った。そして立ち直った。偉いよね。
 
それにしても、「保険金をもらって廃業」って考える人もいるんだなぁ。そりゃ添田社長も、一瞬は頭をかすめたかもしれないよ。だけどそうしないことを、私は知っていた。だって、県内だけでシェア8割を持っているんだ。それはつまり、県内の関連業種の8割の運営を支えているということだ。「自分じゃない、お客さんのために復活してみせる」と添田社長が決意したのは必然だったと思う。
 
それに比べ、この時期は毎年思うんだけど、「さあ正月だ! 休もう!」と考える商店経営者の情けないこと。またそういう経営者に限って、「年末年始に従業員を働かせるのは可哀そうだから」って言うんだよ。自分が休みたいだけなのに嘘つくなっての。
 
さて、ここから本題だ。今年一発目は、サトーカメラが大晦日夜から元日にかけてやった「24時間オンラインライブコマース」の話をしよう。
 
 

初めての試みは発見の連続!
それは除夜の鐘と共に始まった

 
サトーカメラでは昨年2月にオンライン事業部がスタートした。新事業部の初の正月だから何かやろうと思って、配信管理なんかをやっている“中の人”とすったもんだの末に決まったのが、この「24時間オンラインライブコマース」だった。
 
最初に“中の人”から出た企画は「24時間マラソン」だった。本部の竹原常務に、大晦日から元日にかけて走ってもらうという。私が「24時間もの縛り」で、例えばで言った話を真に受けた案だ(笑)。
 
私は言った。「いやいや、そうじゃないよ。確かにおもしろくはなるかもしれないけど、オンライン事業部はオンラインで売るのが仕事だろ。マラソンを走ったらカメラが売れるのか? 売れないだろう。だから、やるなら「24時間初売り」だ! うちのYouTuberを全員登場させて、交代で24時間、ライブで売れ!」。
 
そして大晦日当日。夜9時に「24時間オンラインライブコマース」が始まった。一番手はHDR高橋だ。私は自宅の部屋でiPhoneで視聴しながら来訪者数をチェックしていたけど、最初から300人ぐらい入ってくれたのは感動した。それでそのまま見ていたら、やっぱりおもしろい。生配信だし、コメントしたら拾ってくれるから、“参加してる感”がある。
 
一つだけ個人的に罠だったのは、高橋くんは癒しボイスなのよ(笑)。だから私、いつのまにか寝ちゃって。ホント申し訳ないんだけど、ちゃんとお客さんが来ることがわかって安心したのもあってね・・・。
 
で、目が覚めたら朝6時。iPhoneの画面は三品くんに変わっていた。元旦の早朝なのにマシンガントークでガンガン盛り上げている。お客さんはやっぱり300人ぐらいいる。私は「これちょっとすごいんじゃないか」と思いながら本部に行って、8時からのブローニー坂本の時間に合流(乱入?)。結果、24時間で目標の1000万円を、見事売り上げた!
 
一番売り上げが多かったのは日付が変わり年が明けた深夜12時からと、朝の8時9時あたりだったそうだ。それまではお客さんもなんとなく待っている感じで、除夜の鐘が「ゴ~ン」と鳴ったのを機にワーッ! と売れ始めた。皆さん、初買いで景気を付けたかったんだね。
 
 

熱気と一体感に包まれた元日の本部
昨年とは雰囲気がまるで違った

 
とにかく今回は勉強になった。携わったみんなもそうだったと思う。例年、元日朝の本部(本店2階の事務所)は寂しいもんだった。幹部が獅子舞巡業で出払って1階店舗のアソシエイト以外いなくなるからだ。でも今年は、スタジオの脇で出番の準備をする人がいて、スタジオではテンションアゲアゲで売っている人がいて、少し離れたところでは、出番を終えた人たちが“やり遂げた感”を体中から発散させて宴会を開いている。同時に、向こうの一角では商品の梱包・発送作業がものすごい勢いで進んでいる。すごい熱気、すごい一体感だ。元日にこんなに賑わう本部は初めてだった。
 
私は感動した。「これだよ! これが商店経営者の正月だよ!」と思った。だって、今時、一般の人たちはお正月っていっても特別な行事はないんだよ。むしろ暇でつまんないんだ。そこに我々が特別感を演出して提供してあげるわけで、これが楽しく思えなかったら嘘だよね。商業に携わる人間としてね。
 
その点、サトーカメラの面々は本物だった。みんな心底、大晦日と元日の稼働を楽しんでいた。最後なんか盛り上がり過ぎて終わるに終われなくて、夜10時までやったからね(笑)。だから実際は25時間に延びたんだけど、誰一人として文句を言う人はいなかった。みんな自信に満ち溢れて、「日本一早い初売りしたよな!」「やったね、私たち!」と盛り上がっている。さすがに元日0時に生で初売りをしているところは他になかったと思うから、“やったった感”がハンパなかったんだよね。
 
ちなみに今回、マジ25時間ぶっ通しで稼働した人が一人いる。“中の人”こと神谷執行役員だ。もちろん、半分お祭りだから、仕事に影響がない範囲でお酒もちびちび飲みながらだったけど、気持ちよさそうに延々、配信管理をこなしてくれた。おかげで通算1万人ぐらいの視聴者を迎えることができたから、彼にも「よくやった!」と言ってやりたい。
 
 

「チャレンジしたい。力を付けたい」
経営者はその気持ちに応えろ!

 
今回の経験で、私は、年末年始に従業員を働かせるとかわいそうだと経営者が思うのは彼らに対して失礼なことだな、と思った。普段ブラックなことを彼らにしているからそう思うだけで、彼ら自身はチャレンジして力を付けたいんだ。それを経営者が自分の都合で潰しちゃ駄目だ。それはものすごく失礼なことなんだ。
 
この点は「働き方改革」も一緒だと思う。今の働き方改革はいかに労働時間を短くするか、いかに休みを取らせるかの話になっている。中身は「休み方改革」だ。そうじゃなく、「働き方改革」と言うなら「働き方」を教えなきゃ。「働くというのはこういうことだよ。こういう喜びと成長がある、素晴らしい営みだよ」という話をせずに、看板と中身をすり替えたままラクすることだけ学ばせるのは、それこそ彼らに対して失礼だ。
 
だから、次の大晦日の「24時間オンラインライブコマース」は27時間に延ばします。その前に、夏は『24時間テレビ 愛は地球を救う』の裏番組にもぶつけます(笑)。こんなふうに今年もアソシエイトと一緒にいろんなチャレンジをするから、ヨロシク!
 
 
■1月27日にいがた勝人塾
事務局おぐま式POP塾
https://tinyurl.com/y5kqpsaz
 
■1月29日佐藤勝人オンラインセミナー
https://www.shop-satocame.com/view/item/000000008541?category_page_id=ct674
 
■2月5日みやざき勝人塾
事務局 西都商工会議所
 
■2月18日PIOショッピングセンター勝人塾
事務局 郡上商業開発
 
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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.51 年末年始の「働かせ方」をめぐり、オンライン生配信で得た新たな気付き

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2021.1.20)
 

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