B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

トピックスTOPICS

謹賀新年! あけましておめでとうございます。佐藤勝人です。今年もこの連載をよろしくお願いします。――と、新年の挨拶をして早々に巻き戻して申し訳ないけど、大晦日の紅白はすごかったなぁ~。番組じゃないよ、永ちゃん――矢沢永吉さん――がすごかった。
 
 

「天才はいない。それができる人が天才になる」
そう教えてくれたイチロー選手

 
glay-s1top.jpg
今年も獅子舞を舞ってくれた獅子頭とツーショット
普段は紅白なんて興味ないんだけど、今回は、何気にテレビを付けたら永ちゃんが出て来てね。「永ちゃん出たんだ。へー。13年ぶり? マジか。どんな歌うたうのかな」と思って、何も期待せず眺めるつもりが、最初の第一声から圧倒された。「何これ!? 永ちゃんいくつだよ。76歳? 76歳のパフォーマンスじゃねえだろ!」と、思わずテレビに向かって突っ込んでた。
 
そのまま永ちゃんのパフォーマンスに圧倒されつつ、私の中で「ああ、そういうことか・・・」とつながったのは、20年前のメジャーリーガー時代のイチロー選手の姿だった。
 
イチロー選手がメジャーに渡ったのは2001年だ。いきなりその年のMVP、首位打者、新人王、その他諸々タイトルを総なめして、翌年も、その翌年も無双状態だった。そんなイチロー選手に密着し、“天才”の名を欲しいままにする彼がどんな毎日を送っているかを特集する番組が、確かそれも正月特番だったと思うけど、2000何年だったかな、放送されたんだよね。
 
そこで私が目にしたのは、クリスマスも正月も年末年始も関係なしで球場に行き、ストレッチから始めて走り込んだりトスバッティングをしたり、普段と同じように練習する姿だった。焦らず無理せず、でも決して怠けることなく努力する。それが習慣になっている人間の姿だった。
 
それを見て私は「カッコいい」と思った。それまでは私も、大勢のファンと同じで、「生まれながらの天才は違うなぁ。自分は無理だけど、あんなふうになれたらいいなぁ」と思って見ているだけだった。けど、その特番を見てから考えが変わった。「最初からの天才はいない。あれができる人が天才になるんだ」というふうに。
 
そして、そう思ったら、「自分も真似できるかもしれない」と感じたんだよね。もちろん、野球をじゃない。努力を習慣にすることをだ。
 
野球選手の競技人生はせいぜい40歳。けど、経営者は、70になっても80になっても続けられる。「だったら、今からでも間に合うんじゃないか。自分も生活の全てを仕事に賭ければ、いつかイチロー選手のように、努力が当たり前で、いつどんな状況においてもベストパフォーマンスを発揮できる、そういう人間になれるんじゃないか」――そう思ったんだ。
 
そこからゴルフもスノボもサーフィンもパチンコも、1日2箱喫ってた煙草もやめた。毎日飲んでいたお酒も週一回。出張先で羽目を外したりもしない。夜は12時には寝て朝7時に起きる。休みはとらない。いつものように起きて、その日やるべきことに取り組む。毎日働き、毎日鍛え、毎日勉強。
 
 

矢沢永吉とイチローに共通する
「やるべきことが見えている大人のカッコよさ」

 
――それでふと気付いたら、以来20年、その生活が続いているんだもの。続けることができているんだもの。面白いよねぇ、人間って(笑)。
 
出張に負けない体づくりを始めたのもその頃だった。イチロー選手も当初は、メジャーは移動が多いし一回の移動距離も長いから、体格で劣る日本人選手には酷だ、パフォーマンスを維持できない、と言われていた。彼はその下馬評も、「練習を休まない」「トレーニングを続ける」という、彼にとっては当たり前のことでくつがえした。
 
今回紅白を見て、「矢沢永吉さんも同じなんだろうな」と思った。いくつになっても声が出るよう体を鍛え、ボイストレーニングを毎日欠かさない。喉に余計な負担をかけないために摂生し、体形維持に努める。
 
もちろん、30代の頃と比べたら、出せる声域は狭くなっただろう。声のスタミナも落ちているはずだ。だけど、それでも、少なくとも見る人に衰えを感じさせない。それはなぜか。
 
多分だけど、矢沢さん本人が、30代の頃の自分、50代の頃の自分と戦ってるんじゃないからなんだよね。だって、体づくりもボイストレーニングも習慣で生活そのものだから。強いて相手を挙げるなら、今の自分と戦っているんだよ。常に今の自分が相手だから、「当時はこうだったのに・・・」と大昔の自分と比べてしょげたりせず、今やるべきことに向かっていける。やるべきことが自分で見えている。そこがカッコいいし、見る人の心を打つんだよね。
 
 

「汚いデータ」に振り回されてきた反省から
今年は一次情報を取りに行く!

 
「じゃあ、お前は、今年は何をやるべきことに据えて頑張っていくんだ?」と聞かれたら、私は迷わず、「一次情報を取りに行く!」と答える。
 
会社という組織の中にいると、どうしても、トップは幹部から上がる情報が耳に入る。彼らを飛ばして課長や係長に直で声を聞きに行くわけにいかないもの。それが組織運営の基本だから。
 
だけど、それだと、今のところ、情報に個人の感情が多く含まれてしまう。褒めてもらいたい、評価を得たいと思って、無意識のうちに自分に都合の良いように言い換えてしまう。あるいは、こっちがよほど厄介だが、善かれと思って情報をもみ消すようなケース――「この報告は経営陣にとっては不愉快だろうから伏せておこう」というようなケース――が見え隠れする。
 
だから、昨年からAIを使うようになったこともあり、「直で情報を集める! 一次情報を取りに行く!」と決めた。だって、AIに学習させて戦略とか戦術を組み立てようとすると、仮に最初にぶち込む情報が誤っていたら、その後の検討やシミュレーションが全部ズレてくるから。
 
そこで私が自ら動いて一次情報を取りに行ったら、情報がストレートに入ってくる。すると視界がクリアになり、よく見えるし、よくわかる。おかげで検証も早くなり、改善が加速した。それに、私がそんな姿勢を見せたことでかえって幹部たちにも刺激になり、良い影響が広がっているように感じる。今思えば、私のほうが今まで遠慮し過ぎだったのかな? とも思ったぐらいだ。
 
私がそう話すと、この連載の制作チームの1人が、「汚いデータ」という話をしてくれた。本来は統計学やデータサイエンスの世界の言葉で、もとの情報が不正確だったり、そもそもの実験設計に難があったりすると、そのまま使うとかえって分析結果を歪ませる“ノイズ”が大量に混じってしまう。そういう使い物にならないデータのことを「汚いデータ」と呼ぶそうだ。
 
なるほどね、私は長年それに振り回されてきたわけだ(笑)。まぁ、そこまでシビアにとらえなくても、「又聞きは間違いの素」だからね。今年はAI導入を本格的に進めるつもりだからこそ、積極的に一次情報を取りに行こうと思っています。皆さんの「やるべきこと」は、今年は何ですか?
 
 
 
■佐藤勝人の講演・セミナー・個別支援等のお問合せ
contact@jspl.co.jp
 
■第25回サトカメ栃木MG 1月22日-23日
会場:栃木県宇都宮市陽東3‐27‐15サトーカメラ2F
事務局:サトーカメラ法人販売課.担当.野沢定久
https://forms.gle/g7FnbDWwY9tg7kJ39
 
【商業経営者養成講座】
■とちぎ勝人塾 1月28日(水) 14時~18時
会場:栃木県宇都宮市陽東3‐27‐15サトーカメラ2F
事務局:サトーカメラ法人販売課.担当.野沢定久
https://forms.gle/LSKhsCsGHb1a5MLS7
 
■ぎふ勝人塾 2月4日(水)13時~17時
会場:岐阜県岐阜市橋本町1-10-23ハートフルスクエアG
事務局:メイクオーヴァ.担当.加納裕泰
 
■おおさか勝人塾 2月5日(木)13時~17時
会場:大阪府北区大阪市堂島2‐2‐23白雲ビル303号
事務局:経営コンサルティングアソシエーション.担当.稲原聖也
 
■とやま勝人塾 2月18日(水)14時~18時
会場:富山県滑川市常盤町181‐17 エール2F
事務局:滑川ショッピングセンター.担当.高木久斗
 
■佐藤勝人YouTubeチャンネル 
https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw
 
■著書「地域密着店がリアルとネットで全国繁盛店になる方法」
https://amzn.to/3EfDs6W
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.111 紅白の永ちゃんから20数年前のイチロー選手の特集を思い出し、「やるべきことを当たり前に続けることのカッコよさ」を再認識した話
(2026.1.21)

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ代表取締役副会長/日本販売促進研究所.商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司チーフコンサルタント/作新学院大学客員教授/宇都宮メディア.アーツ専門学校特別講師/商業経営者育成「勝人塾」塾長

 経 歴  

栃木県宇都宮市生まれ。1988年、23歳で家業のカメラ店を地域密着型のカメラ写真専門店に業態転換し社員ゼロから兄弟でスタート。「想い出をキレイに一生残すために」という企業理念のもと、栃木県エリアに絞り込み専門分野に集中特化することで独自の経営スタイルを確立しながら自身4度目となるビジネスモデルの変革に挑戦中。栃木県民のカメラ・レンズ年間消費量を全国平均の3倍以上に押し上げ圧倒的1位を獲得(総務省調べ)。2015年キヤノン中国と業務提携しサトーカメラ宇都宮本店をモデルにしたアジア№1の上海ショールームを開設。中国のカメラ業界のコンサルティングにも携わっている。また商業経営コンサルタントとしても全国15ヶ所で経営者育成塾「勝人塾」を主宰。実務家歴39年目にして商業経営コンサルタント歴22年目と二足の草鞋を履き続ける実践的育成法で唯一無二の指導者となる。年商1000万〜1兆円企業と支援先は広がり、規模・業態・業種・業界を問わず、あらゆる企業から評価を得ている。最新刊に「地域密着店がリアル×ネットで全国繁盛店になる方法」(同文館出版)がある。Youtube公式チャンネル「サトーカメラch」「佐藤勝人」でも情報発信中。

 オフィシャルサイト 

https://jspl.co.jp/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 YouTube公式チャンネル 

https://www.youtube.com/channel/UCIQ9ZqkdLveVDy9I91cDSZA (サトーカメラch)

https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw (佐藤勝人)

 
 
 

関連記事

編集部オススメ

最新トピックス記事

カテゴリ

バックナンバー

コラムニスト一覧

最新記事

話題の記事