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2016年1月21日公開の映画『沈黙―サイレンス―』より
10月19日、映画『タクシードライバー』や『ディパーテッド』などで知られるマーティン・スコセッシ監督が来日。俳優の窪塚洋介さん、浅野忠信さんと共に、2017年1月に公開される『沈黙―サイレンス―』のプロモーションを兼ねて、記者会見を行いました。
 
報道陣から拍手で迎えられ、「原作の小説『沈黙』を読んで以来、27年間ずっとこの作品について考えてきたので、こうして皆さんの前に立つことができて大変嬉しく思う」と挨拶したスコセッシ監督。
 
ハリウッド映画初出演となる窪塚さんは、「オーディションに合格したと聞いたときはドッキリかと思った(笑)。今日やっと、現実なんだと実感できました」と語り、浅野さんも「オーディションのときからスコセッシ監督と互いに心で感じるものがあり、俳優から発せられる何かを期待してくれていると、常に感じることができた」と振り返りました。
 
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遠藤周作氏による原作の『沈黙』は、江戸時代初期の長崎が舞台。激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた1人のポルトガル人宣教師の葛藤を描きます。掲げられたテーマは「文化の衝突」。スコセッシ監督自身厳格なカトリックの家庭で育っており、それが撮影の大きなモチベーションになったといいます。
 
主演のセバスチャン・ロドリゴ役にはアンドリュー・ガーフィールド氏を迎え、窪塚さんはキチジロー役、浅野さんは通辞役を熱演しています。2人のキャスティング理由について尋ねられたスコセッシ監督は、「キチジローは非常に特別な役なので、原作から感じたものに加えて新たな解釈を与えたいと悩んでいた。そんなときに窪塚さんのオーディションビデオを見て、目の前でキチジローがつくり上げられていくのを目の当たりにしたようだった」「浅野さんは、実はもともとキチジローのオーディションを受けていた。しかし、彼の過去に出演した作品を見て、通辞役のほうが合っているのではと考え、お願いしたところ完璧だった!」と答えました。
 
会見の途中で「少し喋りすぎたかな」と自身で心配するほど、今作に熱意を持って臨んだスコセッシ監督。「この作品については、語りつくせないほどの思いがある。まずは見てもらわないと(笑)」と述べました。日本での公開は、2017年1月21日(土)。新たな名作を、お見逃しなく。
 
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公開情報
「沈黙―サイレンス―」
公開 2017年1月21日(土) 
配給 KADOKAWA
公式サイト http://chinmoku.jp
 
(2016.10.20)
 

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