街と人が交わり、新たな価値を生む
「働く・暮らす・学ぶ」の実験場
THE CAMPUS
◆2030年の未来図から逆算して生まれた
「働く・暮らす・学ぶ」の実験場
街に開かれた屋外空間「PARK」。地域住民や近隣のワーカーも訪れ、
思い思いの時間を過ごしている
JR品川駅港南口から歩くこと3分。オフィスビルが立ち並ぶ通りを進むと、緑に囲まれた開放的な空間が現れます。ここが、コクヨの東京品川オフィス「THE CAMPUS」です。「働く・暮らす・学ぶ」の実験場と位置付けられたこの場所は、築40年超の自社ビルをリニューアルする形で2021年2月にオープンしました。コクヨの社員が働くオフィスでありながら、その一部を街に開き、誰でも利用できるパブリックエリアを設けているのが特徴です。
THE CAMPUSの構想が動き始めたのは2016年。オフィスの統合移転によって空いた自社ビルをどう生かすか検討したことが、その出発点でした。一般的なオフィスづくりでは、現在の経営や働き方の課題と数年先の理想像とのギャップを埋めるように計画していきます。一方、THE CAMPUSでは、まず2030年の「働く・暮らす・学ぶ」の姿を描き、そこから逆算して、今どのような場をつくるべきかを考えました。特に「働く」の未来を考える中で、「画一的なオフィス街は、働く場として本当に豊かなのか」「社会の課題を解決していくうえで、お客様との接点が物理的に限られるオフィスのあり方でよいのか」といった問いが生まれました。そうした問いが、“オフィスを街に開く”という発想へとつながっていったのです。
◆ワークとライフが自然に交わる
誰もが立ち寄れる場所
コクヨ製品を新たなテーマや切り口で紹介する「THE CAMPUS SHOP」。
実際に製品を試すこともできる
1階中央の「PARK」は、「WORKとLIFEを楽しむすべての人のための公園」をテーマにした屋外空間です。南館1階の「PARKSIDE」には、コクヨ製品を新たな切り口で紹介する「THE CAMPUS SHOP」や、コーヒーや軽食を楽しめる「COFFEE STAND .OTTEN」、コクヨの家具を実際に試せる体験コーナーなどが並びます。
午前中から昼頃にかけては、子ども連れの人や近隣に住むフリーランスが訪れるほか、新幹線での出張の前後や近隣企業への訪問の合間に立ち寄るビジネスパーソンもいるそうです。働く人のそばで子どもが過ごし、地域の人や観光客がコーヒーを楽しむ。異なる目的で訪れた人たちが、同じ場所を自然に共有しています。オフィスと街の境界を感じさせないこうした風景も、THE CAMPUSならではです。
開業した2021年は、コロナ禍の最中でした。人との交流が限られる中、子ども連れの利用者からは「子どもがさまざまな人と接することのできる“居場所”のようになっている」という声も寄せられたといいます。現在も近隣に暮らす人々が日常的に足を運ぶなど、オフィスでありながら地域の暮らしに溶け込む場所となっています。
誰でも予約不要・無料で利用できるテレワークブース「WORK POD」。
利用時間は1時間で、仕事やWeb会議などに活用できる
こうした街との関わりは、日常の利用だけにとどまりません。コクヨは、仕事をしている時の姿を“A面”、趣味や好きなことに取り組む時の姿を“B面”と捉え、それぞれのB面を持ち寄るイベント「CULTURE SNACK」を開催しています。品川で働く人や暮らす人、企業が、物販や飲食、ワークショップ、パフォーマンスなどを通じて、“好き”や得意なことを表現するイベントです。仕事上の肩書だけでは見えにくいB面を知ることが、新たな交流のきっかけにもなっています。
2026年11月20日・21日には、THE CAMPUSを中心とした品川・港南エリアで「CULTURE SNACK ’26」が開催されます。品川・港南での開催は今年で3回目。オフィスを街に開くことで、人や企業の間にどのようなつながりが生まれるのか。その可能性を実際に感じられる機会になりそうです。
◆完成形を定めることなく
実践と検証を繰り返す
PARKSIDE1階のライブラリースペース。並べられた本は、
誰でも自由に手に取って読むことができる
THE CAMPUSのプライベートエリア(オフィス)では、「ABW(Activity Based Working)」というワークスタイルが取り入れられています。集中して仕事を進める場所、専門的な業務や検証を行う場所、チームで対話する場所など、その時々の仕事内容や目的に合わせて、社員一人ひとりが働く場所を選べるのです。
そうした働き方を見学できるのが、法人向けの「ライブオフィス」です。社員や専門スタッフの案内のもと館内を巡り、家具やレイアウトといった空間づくりの工夫だけでなく、ABWを実践する社員の姿や、それを支えるさまざまな運用の工夫やデジタルツールを見ることができます。
コクヨが掲げるのは、「お客様より先に失敗する」という考え方です。自分たちで新しい働き方を実践し、うまくいったことも、失敗から得た気付きも次の提案に生かしていく。THE CAMPUSでも、社員の行動データなどを活用して課題を見つけ、空間づくりや運用を見直しながら、改善を重ねています。完成形を決めず、実践と検証を重ねながら、より良い形を探っていく。それこそが、THE CAMPUSらしさです。
より良いあり方を目指し、変化を続けるTHE CAMPUS。そこで過ごす時間は、普段は当たり前だと思っている働き方を、少し違った角度から見つめ直すきっかけになるかもしれません。自分ならどんな場所で、どんな風に働きたいか。そんなことを考えてみたくなる場所です。
Pick Up!
北館と南館をつなぐ「BRIDGE」。歩いていると自然とPARKの木々が目に入り、オフィスビルの中にいながら緑を身近に感じられます。南館側の出入口は、もともと窓だった場所を生かして設けられたものです。既存の建物に手を加えながら2つの建物をつないだ発想にも、今あるものを生かし、新たな価値を加えていくTHE CAMPUSの考え方が表れています。
THE CAMPUS
【所在地】
〒108-8710
東京都港区港南1-8-35
【営業時間】8:30〜19:30
【定休日】土日祝日、年末年始、夏季休業日