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金魚三大産地・奈良から発信
魅惑のエンタメ・アクアリウム
NARA KINGYO MUSEUM


◆最新技術を取り入れリニューアル
 国内最大級の金魚ミュージアム

 
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金魚は室町時代に日本に伝来し、今なお愛されている
季節も少しずつ夏へと向かい始める6月。今夏はラニーニャ現象の影響から厳しい暑さになると予想されているようです。日本の夏は、なんといっても高温多湿。蒸し暑い夏を少しでも豊かに過ごすため、日本では古くから五感で涼を取り入れようと、さまざまな工夫を凝らしてきました。その一つが、風物詩にもなっている金魚です。
 
中国で発見された突然変異の赤いフナから品種改良を重ね、現在のように美しく多彩に進化を遂げた金魚。日本での歴史も古く、江戸時代には庶民の間で金魚ブームが起きていたとか。華やかな尾ヒレをなびかせて水中を泳ぐ様子は、今も昔も見る人に涼と癒しを与えてくれています。
 
そんな金魚日本三大産地として広く知られているのが、愛知県の弥富、東京の江戸川、そして奈良県の大和郡山です。特に大和郡山は日本最古の金魚養殖地とも称されており、2018年4月には奈良県初の常設金魚ミュージアムとして奈良市の商業施設「ミ・ナーラ」内に「NARA KINGYO MUSEUM」がオープンしました。しかし、コロナ禍で夏祭りやイベントの中止が相次ぎ、金魚養殖も大打撃・・・。こうした状況も受け、観光誘致の一環として金魚ミュージアムは2021年4月、12月と2度にわたる大胆なリニューアルを行いました。広さは従来の2倍以上に、さらに最新技術やアートを取り入れ、日本最大級の金魚エンターテイメント・アクアリウムとして生まれ変わったのです!
 
 

◆約3000匹の金魚が魅せる幻想的な世界
 五感で楽しむエンタメ・アクアリウム

 
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五感で楽しむ、エンタメ・アクアリウムとしてパワーアップ
2度のリニューアルにより、日本最大級の金魚エンタメ・アクアリウムとしてますますパワーアップしたNARA KINGYO MUSEUM。プロジェクションマッピングやアート、ディスコなど趣向を凝らした空間に、希少種など約40種類3000匹の金魚が優雅に泳ぐ、幻想的な世界を楽しむことができます。
 
館内はどのエリアもテーマや世界観が異なり、新鮮な驚きと感動に溢れています。アクアリウム×パワースポットをテーマに掲げる「AQUA OASIS」は、ファンタジックなプロジェクションマッピングを背景に、総重量1tを超える天然石と生きた宝石のような金魚が癒しのコラボレーション。12ヶ月の誕生石を使った12台の球体水槽で、ラッキーアイテムとラッキーフィッシュがわかるというユニークな展示方法にも注目です。また、江戸の町並みを再現した「JAPONE小路」は、一転して和傘と光の演出による妖艶な雰囲気に、誰もが引き込まれてしまいそう。「JAPANESE AQUARIUM DISCO」では、古き良き日本の四季と金魚にミラーボールという異色の組み合わせが絶妙にマッチした“ミラーボールディスコナイト”を展開。世界初というダイヤモンドカット水槽を展示した煌びやかなムードは必見です。
 
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AQUA OASISは、癒しのパワースポットアクアリウム
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天然石と”生きる宝石”金魚の美しいコラボは必見!
 
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煌めくダイヤモンドカットの水槽が見られるのはここだけ
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和傘と光、金魚で魅せる妖艶な空間
 
ミュージアムスペースは、光やステンドグラス、鏡などを用いてさまざまなアーティストが手がける7つの空間で構成されています。非現実感たっぷりな空間をひらひらと泳ぐ金魚は、まるでアートの一部のよう。このほか、金魚のトリックアートスペースなどもあり、どこを見てもフォトジェニックな空間ばかりです。カメラを持って撮影しながら鑑賞すれば、唯一無二の金魚ミュージアムをより楽しめることでしょう。
 
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アートな空間で優雅に泳ぐ金魚を堪能
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金魚もまるでフラワーアートの一部
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映えること間違いないフォトスポット
 
 

◆「学び」「体験」「地方創生」をコンセプトに
 面積は600坪に、新たなエリアもオープン

 
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12月にオープンした新エリアでは、金魚について学ぶことも
12月のリニューアルでは、これまでのアートな金魚の展示に新たな要素を追加。フロアもさらに拡大し、「学び」「体験」「地方創生」の3つをコンセプトとした新エリアがオープンしました。
 
「人間水槽」は、一般的な60㎝水槽を10倍にした巨大水槽に入り、金魚の気持ちになって写真撮影ができるというフォトスポット。バックスクリーンによる仮想の水中や10倍サイズのろ過機や水草など、細部まで凝ったつくりとなっています。アクアリウムクリエイターのGA☆KYO氏の脳内にある、金魚に対してのアートイメージを具現化させたエリア「無限金魚」での、鏡に反射し無限に映し出される金魚は圧巻です。同エリアでは、アニメーションで金魚の歴史や生体が学べる映像展示も見逃せません。山口県の柳井金魚ちょうちんとコラボした「五百金魚」では、500個もの金魚提灯がずらり! こちらも和の情緒たっぷりで、写真映え間違いなしのフォトスポットです。
 
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山口県柳井市の民芸品である金魚ちょうちんが500個も!
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金魚の泳ぐ姿が壁一面の鏡に映し出される無限金魚空間
 
リニューアルを経て、アートを体感するだけでなく、学べるスポットへと進化したNARA KINGYO MUSEUM。日本で長きにわたり愛され、身近な存在だった金魚の深い歴史や新たな一面を知ることで、金魚の魅力にハマってしまうかもしれません。今年の夏は、NARA KINGYO MUSEUMの幻想的な空間で、優雅に泳ぐ金魚を眺めて涼と癒しを感じてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
NARA KINGYO MUSEUM
〒630-8012 奈良県奈良市二条大路南1‐3‐1 ミ・ナーラ4F
営業 10:00~18:00(最終入場17:30)
※営業時間が変更になることがあるため来館前に必ず公式ホームページで確認を
https://kingyomuseum.com
 

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