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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人の喜びに全力を尽くす
塗装工事の専門家

 

向上心を持って試行錯誤を重ねた修業時代

 
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水野 髙橋代表の塗装に対する熱量やセンスはずば抜けていると感じます。そのような技術や感性は、下積み時代に学んだものなんですか?
 
髙橋 ええ。先ほどもお話ししたように、憧れていた方からのお誘いでこの業界に入りましたが、思っていた以上に厳しい世界でしたね。私が入った当時は、昔ながらの職人の世界という風潮が色濃く残っていた時代でした。怒鳴られることなどは日常茶飯事で、何から何まで厳しかったですね。正直、今の時代では社会的に許容されにくいこともありました(笑)。
 
水野 私も髙橋代表と世代も近いのでわかります(笑)。それでも、長く続けてこられたのはなぜでしょう。
 
髙橋 この仕事が楽しくて、天職だと感じているからですね。それに、怒られるというのは、いわば“期待の裏返し”でもあると考えていまして。先輩にどれだけ怒られても、むしろ嬉しいと思いながら続けてきました。
 
水野 非常にポジティブな考え方で素敵だと思います!
 
髙橋 ありがとうございます。ですから、何事も必ずうまくいくと考えているんです。また、私は納得いかないことは自分で試してみないと気が済まないタイプなんですよ。ただ言われた通りにするのではなく、「なぜそれが良くて、これはダメなのか」を理屈で理解したいんです。例えば、塗料の乾き方ひとつ取っても、気温や湿度によって変わりますし、下地との相性もあります。そのような細かい部分を自分の目と手で確かめていくのが好きなんです。塗装の枠にとらわれず、他の業界からヒントを得ることも意識しています。建築関係だけではなく、美容やアートの分野など、塗装に応用できそうなアイデアは常に探していますね。
 
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水野 感性と探究心を兼ね備えたクリエイターでもあるわけですか。そのようなご自身のこだわりや試行錯誤の積み重ねが、現在につながっているわけですね。
 
髙橋 そうですね。実は独立するにあたって、そんなに甘い世界ではないので反対意見の方が多かったんです。でも、お世話になった憧れの方と数少ない仲間だけは背中を押してくれまして。それで思い切って独立しました。今では、その時の決断が間違っていなかったと、自信を持って言えます。

水野 髙橋代表が高いプロ意識を持ってお仕事に臨んでいることがわかりましたよ。
 
髙橋 ありがとうございます。お客様に喜んでいただくためには、細かい部分まで決して妥協せずやり遂げることが大切です。例えばコーキング作業など、お客様からは見えない部分や目立たない部分であっても、しっかりと丁寧に仕上げなければならないと考えています。また、素地や下地の調整に惜しみなく納得するまで時間をかけることで今後の耐久性や美観も大きく変わりますので、より重要視しております。
 
水野 コーキングというと、外壁のつなぎ目や窓周り、建物の隙間などを専用のコーキングやパテなどで埋めて、気密性や防水性を高める作業ですよね。確かに目立ちにくい部分ですし、地味な作業だと思います。素地や下地は建物の耐久性を上げるためには重要な作業だからこそ、結果として工事の質に差が出やすいですよね。