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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

命の誕生に寄り添う
地域の頼れる助産師

 

“子育て”を“孤育て”にしないために

 
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狩野 大変な思いをして出産を乗り越えても、産後鬱に陥る方も多いようですね。
 
三木 おっしゃる通りです。産後、育児の悩みを一人で抱えてしまうママは少なくありません。でも、赤ちゃんにとってもご家族にとっても、ママが元気で笑っていることが一番。産後ケアの宿泊プランやショートステイの利用で、一人で映画を見に行ったり、カフェでゆっくり過ごしたり、“お一人様時間”を安心して楽しんでほしいんです。そして、ご夫婦でのデートもぜひ。その間は、私が責任を持って赤ちゃんを預かりますよ! 女性の体は、年齢とともに大きく変化します。妊娠や出産だけでなく、更年期の不調などのお悩みにも幅広くお応えし、いつでも頼っていただける、女性の駆け込み寺のような存在になりたいですね。
 
狩野 そんな頼もしい三木院長が、これから挑戦したいことは何でしょう?
 
三木 1つ目は、農業×くるみ助産院をコンセプトにした「スマイルファーム」の運営です。妊婦さんも、お子さんも、子育て中の人も、地域の方々もみんな巻き込んで、一緒に泥んこになりながら作物を育て、できたものをみんなで食べる。楽しそうでしょう? 実はこのプロジェクトが、2025年の5月に動き始めたんですよ。
 
狩野 いいですね! 少子化対策・子育て支援・地域活性化と、さまざまな問題の解決につながりそうです。“子育て”が“孤育て”にならないようにという思いを感じます。
 
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三木 2つ目は、小学生や中学生に“命の大切さ”を考えてもらえるよう出産や性の授業をしていくことです。出産の現場を通して“命の始まり”を伝える授業や、性=命の入り口として、小中学生にもリアルに伝える取り組みを拡大していきたいと考えています。
 
狩野 確かに日本の未来を担う子どもたちにとって、命について考えてもらうというのは意義のあることですね。
 
三木 昔は、地域に“お産と命”を見守る産婆さんがいましたよね。私も、いざというときに身近に頼れる産婆さん的存在でありたいと思っています。そして常に学び続け、生涯現役で自分の使命を果たしていくつもりです!
 
狩野 若い方の中には、助産師さんの存在を知らない人も多いでしょう。まずは、その存在を周知することが必要ですね。そして、人生の一大事である出産をポジティブに捉えられる「三木智子メソッド」を多くの方々に知っていただきたいです。三木院長のお話からは「助産院から日本を変えられる!」というパワーを感じました。これからも、日本の未来のために頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
助産師は私の天職です。毎日が楽しくやりがいを感じています。どんなに大変でもママやご家族の方からの「ありがとう」の声ですべて吹き飛ぶんです。命と向き合う日々は本当に尊いです。だから、死ぬまで助産師として生きていけたら、それが一番の幸せです。
(三木智子)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 一般社団法人くるみ助産院
■ 所在地 〒670-0985 兵庫県姫路市玉手4-70-1
■ 事業内容 助産院の運営
■ 創業 2006年7月
■ ホームページ https://kurumi-josanin.main.jp/index.html
■ Instagram https://www.instagram.com/kurumijosanin/