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公益財団法人日本バスケットボール協会副会長、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ、Bリーグチェアマンの大河正明です。
 
野球、サッカーに続く日本で3番目の団体競技プロスポーツ、それが昨年の9月に開幕した男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」です。Bリーグの誕生によって新たな時代の幕開けとなった日本のバスケットボール界ですが、これまでの10年間は、いばらの道でした。その設立に至るまでの道のりについて、今月からコラムを連載させていただきます。
 
 

私がバスケットボール界に携わるまで

 
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実は私はもともとバスケットボール界の人間ではなく、銀行員でした。大学を卒業後、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行し、1995年から創設間もないJリーグに総務部長として出向しました。その当時のJリーグ初代チェアマンが川淵三郎さんで、この出向が自分の人生にとって大きな転機になりました。なぜなら今、私がBリーグのチェアマンとしてここにいるのは、川淵さんとの出会いがあったからです。
 
2年ほどJリーグに出向した後、銀行に戻り鎌倉や町田の支店長をさせていただきまして。その後、ご縁があって2010年に再びJリーグへ。今度は出向ではなく、銀行を退行しサッカー界に飛び込みました。50代での転職ですね(笑)。その後、サッカー界にいた私がなぜバスケットボール界に携わるようになったのか・・・。それは川淵さんからの1本の電話がきっかけでした。忘れもしない、2015年3月30日の夜のことです。
 
日本のバスケットボール界が問題を抱えていたことはニュースなどで知っていましたので、何かお手伝いはできないかと、漠然と考えていました。昔、私自身がバスケットボール少年だったことも関係しているのかもしれません。そんな中、サッカー界におられた川淵さんがタクスフォースと呼ばれる、日本バスケットボール協会の改革を主導する特別チームのチェアマンに就任されることを聞き、バスケットボール界の救済に乗り出されたのだと思いました。自分が学生時代にやっていたバスケットボールが窮地にあり、Jリーグでお世話になった川淵さんが改革に取り組んでいる。そのような状況下で、川淵さんから「手伝ってもらえないか」とお声がけいただき、バスケットボール界へ飛び込むことを決意。戸惑いは全くありませんでした。
 
 

日本バスケットボール協会に下った処分

 
当時のバスケットボール業界が抱えていた問題についてご説明します。2005年から過去10年にわたり、国内に男子トップリーグは2つ存在していました。国際バスケットボール連盟、通称FIBAは、「男子トップリーグの並列状態は、日本バスケットボールの発展を妨げる」として数年前から統合をうながしていましたが、分裂状態が解消しなかったため、日本は男子だけでなく女子も含め、全ての国際試合の出場を無期限で禁じる、という厳しい制裁を受けました。このままだとオリンピック予選への出場もできないという異常な事態に。この制裁は“トップリーグが2つに分裂していた”からではなく、10年もの間、分裂していたリーグを統合できなかった日本バスケットボール協会の統治能力、ガバナンスをFIBAが問題視していたからでした。次回は、この問題について掘り下げてお話したいと思います。
 
大河正明の「バスケットボール界に学ぶ組織の建て直し方」
vol.1 バスケットボール業界が抱えていた問題
 

 著者プロフィール  

大河正明 Okawa Masaaki

 経 歴  

1958年生まれ。58歳。京都大学法学部卒。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。1995年、日本プロサッカーリーグに出向し、総務部長に。同行に戻った後はリテール営業部部長(特命)、町田支店長などを経て2010年に退行した。同年、日本プロサッカーリーグに入社し管理統括本部長、常務理事などを歴任。2015年にジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグチェアマン(理事長)、2016年には日本バスケットボール協会副会長に就任した。バスケットボール協議暦は1973年に全日本中学バスケットボール大会ベスト4、1975年に近畿高等学校バスケットボール選手権大会準優勝。

 Bリーグ公式サイト 

https://www.bleague.jp

 
 
(2017.1.27)
 
 
 
 

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