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タグ:経済
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月刊ブックレビュー vol.93(最終回)『物価とは何か』 たまに他の路線に浮気することはありつつも、基本はビジネスパーソンの仕事のヒントになりそうな本、明日への活力になりそうな本を紹介してきた小欄の、最終回で取り上げるのが本書だというのは、連載の集大成としての意味を感じています。
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月刊ブックレビュー vol.92 『失敗の9割が新しい経済圏をつくる』 2014年7月から続けてきた小欄も残りあと2回になりました。うち今回は、春を迎え新しい商品企画、事業企画を求められているすべてのビジネスパーソンに向けて、エールを送る内容の書籍を取り上げます。
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月刊ブックレビュー vol.84 『「現金給付」の経済学 反緊縮で日本はよみがえる』 本書を最もわかりやすく、かつ2021年現在で最も一般の興味をひくテーマと関連させて読むならば、232ページ最後から2行目の一段落と188ページ5行目~8行目から始めるのが良いと思います。なので先に引用します。
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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.55 潮目が変わったスタグフレーション時代は「ハイイメージ付き大衆商法」で勝負だ! こんにちは。佐藤勝人です。いやー、延長になってやんなっちゃうね。何がって、緊急事態宣言ですよ。しかも今回は“禁酒法付き”と来たもんだ。ワクチンも、選挙の票が欲しいのか何か知らないが高齢者優先で接種が始まっちゃってさ。感染を止める意味でも経済を回す意味でもどう考えたって現役世代から打つほうがいいのに、何をやってんだか。まったくねえ。
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月刊ブックレビュー vol.82 『小飼弾の超訳「お金」理論』 「はじめに」の巻頭第一言にダグラス・アダムスのSF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』が引用されていて、「おぉっ!?」となりました。そして読み終えた今、古典的な思想書だなぁ、という印象を感じています。
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2020、成長戦略の正念場 ~「新陳代謝促進」の方針が意味するもの~ 政府は先月17日、アベノミクスの第三の矢「成長戦略」の2020年度版を閣議決定、首相官邸ホームページに公表した。その4日後の7月21日、日経新聞電子版は「「中小企業減」容認へ、成長戦略で転換 新陳代謝促す」と題する記事を掲載*1。2013年に「成長戦略」が始まって以来一貫して明記されてきた文言が今回削られたことを取り上げ、政府の姿勢を「中小企業数の維持を狙った従来目標を見直す」と解説した。
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月刊ブックレビュー vol.68 『アジア経済とは何か 躍進のダイナミズムと日本の活路』 小欄では久々のド直球正統派ビジネス書。読み終えた今、中途で入って去年正社員雇用を勝ち取ったばかりの商社勤務の友人に、猛烈に勧めたい気がしています。現在の彼女の担当地域はたぶん西アジアとかアラブのほうで、本書が対象とするアジア(ASEAN加盟10ヶ国、プラス中国、台湾、韓国、日本)とは違うのですが、本書を読んでおくことでこれからの仕事に背骨が通るというか、良い影響しかないと思うからです。商社マンの何たるかを知りもしないでおこがましいですが、少なくとも評者はすごく勉強になりました。良書です。
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貧テックとしてのフィンテック ~グロスからネットを切り出せ~ 冒頭から私事で恐縮だが、水道光熱費や社会保険料などの公共料金は現金で払う派である。自動引落しにはしていない。毎月ポストに投函される請求書をコンビニに持っていき、店頭で支払う。レジのパネルに表示された「OK」ボタンを押してお金を渡すとポンポンポンと日付入りの受付スタンプを店員が押してくれる、あの感覚が好きである。
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サブスクリプションモデルから展望する小売りの未来 ~DtoC、シェア経済、フリーミアム、コンシェルジュ~ 今、さまざまな商品やサービスが「サブスクリプションモデル」(月額課金ないし期間定額課金制)で販売されるようになっている。AVコンテンツや家事代行サービスなどのような形のないものから先に普及しているが、これからは短期あるいは使い切りで消費してしまう消費財(飲食料品や日用品)に関してもどんどんサブスク化が進むだろう。
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月刊ブックレビュー vol.49『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』 まず「イノベーターのジレンマ」とは、革新的な製品や生産工程を生み出して勝ち組になったイノベーター企業は(だからこそ)新世代の競争で後塵を拝しがちになる、という現象のこと。本書はこの現象を「だからこそ」というトートロジー(同義反復)で済まさず、理論と実証で経済学的に解明した一冊です。