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タグ:経済

  • 月刊ブックレビュー  vol.48『リサイクルと世界経済 貿易と環境保護は両立できるか』 評者のとぼしい映画体験からは、2001年の『少林サッカー』(監督:周星馳)はあの時代の中国の社会の雰囲気を活写した、私的映画史上5本指に入る傑作です。ほんの数年前まで現金収入は自給自足に毛が生えたぐらいの暮らしぶりだった中国が、改革・解放路線で「経済の発展」という現代的な“魔”を知り、それによって市井の人々が自己像を描く際の感覚が目覚めさせられ、いっぽうで社会には旧来の感覚が残っている。だから人々は頓珍漢なこともするし、出来事は頓珍漢にもなるし、でも双方が純度100%のキラキラだから、全部ひっくるめて愛するしかない――。つまり一言でいえば「国としての思春期」が、見事に定着された映画だと思うのです。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.12(最終回) 行動経済学が描く新しいココロの世界 読者の皆さん、こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。この連載は私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えてきました。今回はいよいよ最終回。第12回目は、行動経済学が経済学をどう変えようとしているのかについて考えてみたいと思います。

  • 月刊ブックレビュー  vol.43 『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』 以前にも小欄に登場した友人と、「本当は人間も空を飛べるのではないか。飛ぶときにはどうなって飛べるのか」という議論をしたことがあります。神戸方面の現場から電車で帰る途中、彼はここから北へ向かう線に、評者は南へ向かう線に乗り換えるという駅の、線路をまたぐ幅の広い渡り廊下で、窓際の傘立てに腰かけて、廊下に差し込む西日が夕焼け色に染まるまで、延々4時間、話しました。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.11 消費者に優しい行動経済学のすすめ 読者の皆さん、こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。このコラムでは私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えてきました。連載も残すところあと2回。第11回目は、行動経済学の知見をどのように消費者保護の政策に活かしていくかについて考えてみたいと思います。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.10 わかっていても止められない経済心理学 読者の皆さん、こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。この連載では私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。第10回目は、カジノ施設への賛否が割れる中で、なぜ人間は嗜癖にはまるのかについて考えてみたいと思います。

  • 月刊ブックレビュー  vol.40 『競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには』 本書の趣旨が最初に出てくる箇所は第一章のラスト。ご当地グルメやゆるキャラを経済学でいう「親近感バイアス」とからめて説明する〆の一文にこうあります。

  • 「時間市場創出」というアプローチ ~地域づくりと産業振興を橋渡しするものとしての~ 今、社会の動きの大前提として、消費喚起がある。そのためのアプローチは様々あり得るだろうが、今まで消費に使っていなかった時間帯(例えば深夜)に市場を創出するという発想で注目されているのが「ナイトタイムエコノミー」という新しい経済概念だ。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.8 寄付の力で夢を叶える方策 読者の皆さん、こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。この連載では私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。第8回目は、寄付を集めて、自分の夢を叶える方策を考えたいと思います。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.6 ダイナミック・プライシングは消費者の味方か こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。この連載では私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。第6回目は、ビッグデータ時代に導入が進むダイナミック・プライシングを取り上げ、その消費者に与える影響を考えます。

  • 京大教授が“切る”現代経済 vol.5 paymoに透ける割り勘文化のその先 読者の皆さん、こんにちは。京都大学大学院経済学研究科教授の依田高典です。この連載では私の専門とする行動経済学—ココロの経済学—の知見をもとに、現代経済の中のちょっぴり気になる話題を取り上げて、その背後に潜む経済メカニズムを、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。第5回目は、割り勘に特化したスマホ決済の「paymo(ペイモ)」を取り上げ、その社会的背景とビジネス化を考えたいと思います。