熱い信念と匠の技術で
高品質の建築板金工事
リフォーム事業をワンストップで展開

佐藤 ある工事を請け負ったところ、依頼主から数千万円規模の未払いが発生したんです。
嶋 それは大変だ! 一筋縄では解決できなそうな問題ですね。
佐藤 そうなんです。仕事と平行して弁護士も入れて対応しながら、各方面への謝罪に追われる日々でした。メンタル的にも非常に苦しかったですね。スタッフや家族にも迷惑と心配をかけたと思います。
嶋 ある意味でどん底の状態だったと思います。どのように乗り越えたのか、ぜひ知りたいです。
佐藤 考え方を変えましたね。私の目標は、弊社を数十億円、数百億円規模の売り上げを出す企業に成長させること。その視点で考えると、未払いの数千万円は将来の売り上げのたった数%、下手したら0.01%程度にしか過ぎない。だからこそまずは、会社の基盤をもっと盤石なものにしようと決意し、それに邁進するようにしたんです。
嶋 ピンチを不運と嘆くだけなのか、成長のチャンスと捉えるのかで、人生は変わると思います。佐藤社長は困難があっても常に思考を前向きにできる人なんですね。
佐藤 あのピンチがあったからこそ、今があると思います。現在は未払いのトラブルもほぼ解決に向かっており、新たにアクセルを踏んでいこうと社員一丸となって頑張っていますよ。
嶋 今後は新しい取り組みも始められるわけですか?
佐藤 はい。私自身、職人として働いてきましたが、社長としての業務に専念することにしました。そしてリフォーム事業に、今まで以上に力を注いでいこうと考えていまして。これまでも多数の実績があります。ただ、下請けとしてご依頼をいただく形での施工でした。今後はお客様対応から提案、施工まで弊社がワンストップで手がける仕事を増やしていこうと考えています。

佐藤 そうなんです。そして、職人を増やすなど会社の基盤をさらに強固にするために事務所を移転し、「職人を100人育てる」というビジョンも立てました。建設業は、例えば元請けと三次受けの仕事では、同じ内容の業務でも収益が変わります。だから、元請けとしての仕事を増やしたい。そのためには仲間を増やす必要があるんです。同じ方向を向いて本気で仕事ができる仲間が大勢いれば、将来的には今の業界のシステムを変えられると思っています。