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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

熱い信念と匠の技術で
高品質の建築板金工事

 

熱い思いで仕事に打ち込みスキルを高める

 
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嶋 アルバイトで働いていたとはいえ、18歳で本格的に就職してからは苦労もあったのでは?
 
佐藤 はい。最初は給料が低く、友人から「そんな安月給で働くくらいなら自分のところに来たら?」とよく言われていたんです。それに対しては悔しさがありました。当時の私はお金ではなく、自分がやりたい仕事だから頑張っている部分が大きかったので苦労とは思わなかったですね。
 
嶋 若い頃に「お金じゃない」と思える仕事に出会えたのは幸せなことだと思いますよ。
 
佐藤 そうかもしれません。入社後1年くらい経った頃に、社長から昇給の話をいただいたときは涙が出ました。
 
嶋 涙の理由って何だったんですか?
 
佐藤 認められた嬉しさと、初めて自分自身で「頑張った」という気持ちになれたからだと思います。同時に「自分はまだ昇給するレベルの仕事ができてない」という歯痒さもあってのことだったと感じますね。
 
嶋 熱い男だなあ! そういう人こそ、みんなが応援したくなるものです。それほどの強い思いを抱いて働いていたら、技術もどんどん身についていく気がします。
 
佐藤 周りの仲間からも「熱く真面目なやつ!」とよく言われます(笑)。頑張った甲斐もあって3年目には自分でも「仕事ができるようになった」と感じるようになり、5~6年目には会社で一番給料をもらえる職人になっていましたね。
 
嶋 努力の成果が出たわけだ。独立したのには何かきっかけがあったのですか?
 
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佐藤 結婚したのと職人が稼げる業界にしたい! という思いがあったことが大きいですね。「どんなことがあっても他人のせいにしたくない」と考えて独立しました。当時の社長とは非常に良い関係で、現在も一緒に新しい会社を立ち上げようかと相談しているくらいなんですよ。
 
嶋 とてもいい関係が続いているのは、佐藤社長の人柄や仕事への思いがその方に伝わっているからなんでしょうね。独立当初はお一人でスタートしたんですか?
 
佐藤 いえ、ありがたいことに「独立するなら付いていきます!」と2名の職人が入ってくれました。経営の“け”の字も知らない中、スタッフを雇いながらの船出は、確かに大変でした。しかし、順調に売り上げを拡大していき、2019年にはEarth Link株式会社として法人化できたんです。ただ、2023年に大きな落とし穴がありまして。