名高　幅広い世代の方々から愛される体操教室なんですね。どんなコースがあるんですか？
 
坂間　未就学児向けの「リトルコース」、学校体育で行うマットや跳び箱がメインの「基礎コース」、大会上位入賞を目指す「選手コース」などがあります。「アクロバット教室」は、バク転をしてみたかった方に人気で、常に満員です（笑）。そのほか、大学進学などを見据えて特定の技を体得したい方向けの個別指導もご用意しています。
 
名高　趣味から本格派まで、さまざまなレベルやニーズに応じたコースを設けておられるんですね。ぜひ、ご指導で心がけていることを教えてください。
 
坂間　体操は個人競技なので、選手各自に合わせた指導が必要だと考えています。「この子は足が強い」などの持ち味を見つけ、その可能性を伸ばすことに尽きます。指導で大事にしているのは、ポジティブに接する姿勢。厳しく注意すると委縮させて逆効果になりかねないので、あくまでも体操を楽しんでもらえるよう心がけています。
 
名高　褒めて伸ばすことが基本なんですね。ただ体操って、緊張感と隣り合わせの競技でもあるでしょう。特に大会に向けて頑張っている生徒さんはプレッシャーを背負っているかと思います。
 
坂間　おっしゃる通りで、その場合、指導者と選手が同じ方向を向いて目標を共有することが大切です。試合が近付けば「ここまで頑張ろう」と声をかけ、技が完成したときは一緒に喜ぶ。そうやって伴走できるように、各自の性格や骨格の違い、得意不得意を考慮して選手本人が納得できる声がけをするようにとスタッフたちに伝えています。
 
名高　そうか、スタッフさん同士での共有や連携も必要になってくるんですね。