B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

トピックスTOPICS

まだまだあった! 研究家が教えるちくわぶ料理 ~ちくわぶ続報~

 
 
20130327cl_29ex01.jpg
ちくわぶ料理研究家・丸山晶代さん
 ちくわぶのグローバル化を提案し、物議(?)を醸した2月号の 「とんでもないホニャララ」 を覚えているだろうか。3月某日、「もっとおいしい食べ方がたくさんあるのに!」 という叫びが我々の耳に飛び込んできた。その声の主は、“ちくわぶ料理研究家”。なんと! ちくわぶの料理方法について、研究をしているマニアッ・・・いや、専門家がいたとは! そりゃあ会いに行くしかないでしょう。
 
 と、向かったのは、週末のみ営業する東日暮里の隠れ家カフェ 「ねこまる茶房」。こちら、ただ猫がいるだけでなく、店内のインテリアもメニューも猫モチーフだらけの、猫好きにはたまらん一軒なのだ。そして、この 「ねこまる茶房」 のオーナー・丸山晶代さんこそ、恐らく日本で唯一のちくわぶ料理研究家であるという。なんでも、月に1~2回は 「ちくわぶナイト」 というイベントを開催する他、ちくわぶのあらゆる調理法を試し、レシピは優に100を超えるとか。
 
20130327cl_29ex02.jpg
オリジナルキャラクター「CHIKUWABU-Cat」もいる! 可愛い・・・
20130327cl_29ex03.jpg
ちくわぶファン必見のTシャツは1枚2000円。人気すぎて品薄だとか
20130327cl_29ex06.jpg
丸山さんもゾッコンな川口屋さんのちくわぶ。3種類あるそうです
 そもそも、丸山さんがちくわぶに目覚めたきっかけとは? 「ちくわぶといえば、おでんですよね。私は東京の下町生まれで、幼い頃から屋台のおでんのちくわぶは駄菓子感覚。特に、母がつくる煮物に入ったちくわぶが大好きで、身近な存在だったんです」。おでん以外のちくわぶに、幼い頃からご執心とは、さすが。でも、ちくわぶのメッカ・東京でも、おでん以外で食べる人は少ないですよね。「そうなんです! おでん以外もおいしいのに・・・という思いが高まって、ちくわぶ料理を周りにふるまったのが、今の活動の原型ですね。それから、思いを寄せていた東京・北区の老舗ちくわぶメーカーである川口屋さんと、知人を介して繋がりが生まれまして。手間ひまかけて丁寧につくられた川口屋さんのちくわぶをもっと美味しく食べてもらいたい! と、2012年に研究家として旗揚げした次第です。ちくわぶって、煮ても揚げても焼いてもおいしい万能食材なんですよ!」 おぉ~、ちくわぶへの熱い思いが伝わってきます。そんな丸山さんオススメの、おいしくて手軽につくれるちくわぶ料理を教えてください!
 
  20130327cl_29ex04.jpg   20130327cl_29ex05.jpg
 
ちくわぶのトマトソースはぜひお試しあれ
 
カラアゲニストも垂涎! ちくわぶの唐揚げ
 まず登場したのは、ちくわぶの唐揚げ。食欲をそそる香り~! 「乱切りにして前日から調味料に漬け込み、カラッと揚げました。下味は、普通の唐揚げと同じですよ」。かじりつくと・・・外はサクッ、中はむっちり! 味が染みていて、ご飯もビールも進みそう! お弁当のおかずにも良さそうですね。「お弁当にはオススメできません・・・。冷めると粉っぽくて、びっくりするほどおいしくなくなるんですよ。ただ、揚げたてのおいしさはピカイチで、大人気です」。確かに、揚げたては箸が止まらないおいしさ! 続いては、パスタ風にトマトソースに絡めた一品。パスタ風といえば、2月号じゃ評判はふるわなかったが・・・あれ? ソースの味がしっかり絡んで、食感はふんわりもっちりしていておいしい~! 「パスタ風は、ご自宅で一番試しやすいですね。市販のソースで十分ですし、ジェノベーゼ、クリーム系、なんでも合います。ちくわぶは製造工程で羅宇という棒に何層にも巻きつけてつくるので、下茹でをすることで膨らみ、層に味が染みやすくなるんですよ」。そうなんですか! ソースで直接煮込んだから、味が染みずに人気が伸びなかったのか。「おでんでも、出汁でちくわぶを煮込んでしまうと、周りだけがドロドロになり、中まで味が染みません。そんなおでんのちくわぶを食べて敬遠する人も多いのが残念で。下茹ですれば、軽く煮るだけで味が染みるので、お試しください。下茹でか、味噌や塩麹など調味料に漬け込むのが、おいしいちくわぶ料理のコツですよ」。それは勉強になりました! 「その他、パン代わりにホットドッグにしてよし、ナンのようにカレーをつけるのもよし。ノンオイルでヘルシーですしね。揚げてシナモンシュガーをまぶしたドーナツも好評です」。
 
20130327cl_29ex07.jpg
ちくわぶをパン代わりにしたちくわぶドック
20130327cl_29ex08.jpg
あんみつにもちくわぶ! 白玉みたいで美味
20130327cl_29ex09.jpg
ちくわぶにだしが染みたちくわぶのカツ丼
 
20130327cl_29ex10.jpg
毎回大盛況なちくわぶナイトの様子。お土産にちくわぶももらえます
 ちくわぶって本当に万能で、感動しました! 最後にちくわぶについて一言お願いします! 「ちくわぶは、愛されているのは東京でも下町が中心で、23区すら網羅していないと言われるニッチな食材。しかも、おでんのイメージが強すぎ、夏場は出番がありません。そんなちくわぶを、たくさんの人に、いろんな方法で食べてもらうことが私の目標です。今後、料理教室も開催したり、レシピ本を出したりして、ちくわぶ料理をどんどん発信したいと思っています。まずはちくわぶ料理の可能性を知る第一歩として、ちくわぶナイトにもぜひお越しください」。
 
 
 
 帰り際に、お土産に川口屋さんの北海道産小麦100%ちくわぶ (しかも秩父山系の天然湧水、石垣の天然塩使用という超ハイスペック!) をくださった丸山さん。なんて素敵な人なんだ! この記事を読んで、丸山さんのちくわぶへの熱意に触発された、そこのあなた! ちくわぶナイトでは様々なちくわぶ料理を味わえるので、要予約のうえ、ぜひ足を運んでみよう。2013年は、ちくわぶ旋風が吹き荒れること間違いなし!
 
 
☆「ねこまる茶房」とちくわぶの情報はこちら☆
「ねこまる茶房」 http://nekomaru-sabou.com
「I LOVE ちくわぶ」 http://ameblo.jp/chikuwabu-recipe
 
 
 
 
 
 

まだまだあった! 研究家が教えるちくわぶ料理 ~ちくわぶ続報

 
 
 

関連記事

最新トピックス記事

カテゴリ

バックナンバー

コラムニスト一覧

最新記事

話題の記事