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サステナブルな暮らしの提案
能動的に楽しむ宿泊体験を
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◆人・農・食・アートが調和
 複合施設「KURKKU FIELDS」

 
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場内にある2万坪もの畑はすべて「有機JAS認証」を取得
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養鶏場では自家発酵飼料などを給餌し、鶏がのびのび育つ
2015年のSDGsの採択から、日々の生活の中で耳にすることが増えた「サステナブル」というフレーズ。サステナブルとは「持続可能」を意味し、自然環境などを守りながら経済活動を続け、持続可能な社会を目指すことが私たちの急務となっています。身近なものとして、フードロスの削減やアップサイクル商品の利用や節電・節水などに取り組んでいる人も多いでしょう。
 
こうした流れを受けて、あらためてライフスタイルを見直したいと考えている人にぜひ知ってほしいのが、2019年11月に「育てる・作る・食べる・循環する」といった “ひとが本質的に生きる心地よさと喜び”を感じられる場所として千葉県木更津市にオープンしたサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」です。
 
KURKKU FIELDSは、日本を代表する音楽プロデューサーである小林武史氏がプロデュースした、農と食、アートを軸とした複合施設。自然と触れ合える広大な敷地内では太陽光発電を利用し、有機農業や平飼いでの養鶏、畜産なども行っているほか、音楽やアートに親しむためのスペースもあり、人と自然が調和する施設となっています。そんなKURKKU FIELDS内に、2022年11月24日、“創る暮らしを体感するVilla”として、新たな宿泊施設「cocoon(コクーン)」がオープンしました。これからのサステナブルな暮らしを深く考え体験できる場として生まれたcocoonで、能動的に楽しみながら未来への意識を変える時間を過ごしてみませんか?
 
 

◆滞在時間を豊かにする空間で
 環境と調和する暮らしを思考

 
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皆川明氏、小林武史氏、吉田隆人氏
KURKKU FIELDSのすり鉢状の高台に位置するcocoonは、名前の通り繭の形をした客室が大小7棟とキッチンラウンジ、レストラン、サウナが点在する形で構成されています。cocoonの建築・設計は、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」で知られるデザイナー・皆川明氏のデザインコンセプトをもとに、ikkenの吉田隆人氏が担当しました。
 
曲面仕上げの天井や壁が、まさに繭に包まれているような安心感を与えてくれる客室。さらに、オリジナルの家具やミナ ペルホネンの器や照明が温かな雰囲気を生み出し、穏やかなひと時を過ごせることでしょう。高台という立地もあり、部屋の窓から望む景色も格別です。忙しい日常が嘘のように、季節の変化や時間の流れをゆったりと感じられるはず。KURKKU FIELDSの「持続可能な環境と暮らし方の共存」という理念を大切にしながら、訪れる人の滞在時間を豊かにすることを考えてデザインした空間は、コンパクトな中にも心地よさが溢れています。
 
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ナチュラルな素材が温もりを感じさせるcocoon客室内
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自然と調和する植栽の間に繭型の客室が点在
 
客室から一歩出れば表情豊かな植栽が風景に調和しながら、場内との境界の役目を果たしているので、のびのびと過ごせるのも魅力です。また、宿泊者専用の薪を使ったフィンランド式サウナには、場内で採れたハーブを束ねたヴィヒタなどがスタンバイ。外気浴が楽しめる水風呂を備えたデッキもあるので、豊かな自然の中で身も心もリフレッシュして、これからの暮しをじっくりと思考する時間を設けてみましょう。
 
 

◆キッチンラウンジとレストラン
 自然の恩恵を享受する食体験

 
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自分たちで調理も楽しめるキッチンラウンジ「takka」
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自然を感じながら旬の食材のコースを味わえる「perus」
環境や農業、生き物に触れ、命のつながりを感じられるKURKKU FIELDSでの体験に心地よく能動的に向き合うための場でもあるcocoonでは、自然の恵みと人をつなぐ“食”も大切な要素の一つです。cocoon内には、キッチンラウンジ「takka(タッカ)」とレストラン「perus(ペルース)」、2つの食事スポットがあり、それぞれ趣意の異なる食体験に出合えます。
 
フィンランド語で暖炉を意味するtakkaはレセプションも兼ねた、いわばcocoon滞在のハブになるような空間。ここには3つのキッチンと薪窯、ワインセラーなどが設置され、KURKKU FIELDSで収穫した野菜などを自分たちで調理して楽しめます。ファームツアーに参加すれば、野菜の収穫や場内の動物の様子を見学できるだけでなく、宿泊者同士の交流が生まれたり、料理のアイデアを共有したりといった楽しみも。今後は料理体験イベントも開催されるなど、交流や学びの場としても賑わいを見せてくれそうです。
 
カウンターと屋外テラスを構えたperusは、昼間はカフェとして宿泊者以外も利用が可能。夜は宿泊者専用の「サステナブルな食とそのおいしさ」を提案するレストランとして、自社農園の野菜や近隣で駆除された害獣のジビエ、地元の漁港で水揚げされた魚など、旬の食材を活かしたコース料理が味わえます。食事を通じて、自然の恵みを五感で味わってみてください。
 
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ファームや養鶏場を間近に見て「命」をいただくことを実感
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「食」を通じて宿泊者同士のコミュニケーションも生まれる
 
場内のさまざまな取り組みが関わりあい、循環しているKURKKU FIELDSでの体験、そしてcocoonでの滞在する時間は、日々の営みについてあらためて考える時間とヒントを与えてくれるはずです。豊かな未来を見据えて、サステナブルな暮らしをここから始めてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
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https://kurkkufields.jp/ (KURKKU FIELDS)
〒292-0812 千葉県木更津市矢那2503
 

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