B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

ライフスタイルLIFESTYLE

毎日使いたい優しいタオル老舗の技術で新たな道を拓く
ふくろやタオル 袋谷タオル

◆大阪・泉州タオルの老舗!
 1926年創業の袋谷タオル

 
glay-s1top.jpg
1926年創業。泉州タオルの老舗として、挑戦を続けている
日常生活で使うもの――特に、直接肌に触れるものとなると、気を遣っている人も多いでしょう。朝の洗顔から日中の手拭き、風呂上がりまで、ほとんどの人が1日の中で幾度となく使うタオルもその一つ。毎日使うからこそ、安全性はもちろん、肌触りや吸水性など、こだわって選びたいものです。
 
日本には、高品質を誇るタオルの二大産地があります。愛媛県の今治タオル、そして、日本のタオル産業発祥の地でもある大阪府の泉州タオル。江戸末期から白木綿の産地として知られた泉州地域で生まれた泉州タオルには130年以上の歴史があり、広く親しまれてきました。現在も多くの地場メーカーが切磋琢磨する中、今回は1926年に創業した老舗、袋谷タオルが手がける「ふくろやタオル」に注目します。
 
他社に先駆け、ジャカード織機を使用した袋織り手法による名前入りタオルを開発したり、 いち早くタオル生産のコンピュータ化を行ったりと、革新を続けることで常に時代を先取りしてきた袋谷タオル。タオルづくりの情熱が生んだ、魅力あふれる商品をチェックしてみましょう。
 
 

◆“後晒し”による泉州タオル
 優れた吸水性とソフトな風合い

 
glay-s1top.jpg
逐次機械の入れ替えを行い、より良い製品づくりを目指す
glay-s1top.jpg
製織後に"後晒し”する泉州タオルはソフトな風合いが魅力
泉州タオルの特色は、優しい肌触りと抜群の吸水力。その秘密は、“後晒し”という工法にあります。素材の綿にはもともと油分があるほか、タオルを織りやすくするためにノリや油分を使用しているので、織りあがった状態のタオル生地は水をはじいてしまい、吸水性がよくありません。泉州タオルは、製織後に油分やノリ、不純物を和泉山脈の軟水の地下水で洗い落とす“さらし”の工程を行うことで、吸水性に優れたソフトな風合いのタオルになるのです。
 
袋谷タオルでは、この泉州タオルの良さをそのままに、1962年に会社名や旅館名などを織り込んだ袋織りのタオルを開発。袋状に織った2重織りによって醸し出される柔らかな表情と、色あせない文字やデザインが魅力とあって、さまざまな企業のノベルティやオリジナルタオルを手がけてきました。
 
1983年にはいち早くタオル生産をコンピュータ化し、その後も機械の入れ替えを逐次行うことで、高品質でデザイン性にも優れた名入れタオルを小ロットから短納期で対応。時代のニーズを読んで、袋谷タオルは進化し続けています。
 
 

◆受け継がれる技術力と企画力で
 今までにない泉州タオルを製造

 
glay-s1top.jpg
名入れ袋織りタオル以外に、オリジナルブランドを展開
2014年、「ふくろやタオル」には、地元・大阪を盛り上げるべく、泉州タオルの新たなオリジナルブランド「雫~SHIZUKU~」が誕生しました。これは、染料に大阪泉州地域の特産野菜「水なす」や「泉州たまねぎ」といった、地元の野菜を使ったもの。野菜の身や皮、葉などから色を抽出しており、従来の草木染に比べ洗濯時に色落ちしにくく、耐久性に優れているのだとか。現在、カラーはなす紫、なす黄、ブラウンオニオン、ホワイトオニオン、バジルグリーン、きゃべつグリーン、キャロットオレンジの7色で展開。各野菜のデザインを織り柄で表現している点にも注目です。いずれも漂白剤、蛍光増白剤、柔軟剤は使用せず、野菜そのものの色が活きた逸品であり、ワンランク上の「泉州こだわりタオルブランド」として認定されています。
 
glay-s1top.jpg
泉州の野菜で染めた「雫」。天然由来なので安心安全!
glay-s1top.jpg
「雫」には、タオルのほか野菜で染めたガーゼマフラーも
 
glay-s1top.jpg
”のこりもの”で染めた「NOKORI-FUKU のこり福」
さらに、2018年には新ブランド「NOKORI-FUKU のこり福」も誕生しました。その中で、ぶどうの産地である羽曳野市の河内ワインとの協力により生まれたのがワインタオル。その名のとおり、ワイン醸造後に残った澱――“のこりもの”で染め、鮮やかなクリムゾンレッドの美しいタオルに仕上がっています。また、このタオルには汗などの臭いや部屋干し臭を抑制する機能も備わっています。大阪のクラフトビール醸造所「ブリューパブ テタールヴァレ」との協力により生まれた地ビールタオルは、黒ビール醸造後の麦芽で染めた深い琥珀色。防虫効果のある糸を横糸に使用しており、防臭機能もあるので夏場の屋外でも大活躍間違いなしでしょう。オリジナルの糸をつくるために綿の選別からこだわり、織り方にも工夫を凝らした「NOKORI-FUKU のこり福」のタオルは、ふっくらとしたプレミアムな触り心地。贈答用にもぴったりな品です。
 
老舗の確かな技術力と企画力を活かし、泉州タオルの新たな道を切り拓く袋谷タオル。日本のタオル産業発祥として、世界に誇れるプレミアムなタオル「ふくろやタオル」の肌触りを、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。
 
 
ふくろやタオル
袋谷タオル合資会社
〒598-0052 大阪府泉佐野市旭町3-37
TEL 072-462-2288
http://www.fukuroya-towel.com/
 
 
 
 

ライフスタイルランキング

関連記事