子どもの自立に寄り添う
“隣”のフリースクール

圡川 おっしゃる通りで、自由と枠のバランスは大切です。自由は、何をしてもいいという意味ではありません。社会には法律やルールという「枠」があって、その中で私たちは生きています。子どもたちには、その枠があることを理解してもらったうえで、その中でどう生きるかを自分で考えてほしいと伝えています。なぜなら、人に決められた道では、本当の意味での覚悟は生まれにくいからです。自分で選ぶ。自分で決める。その瞬間に、はじめて覚悟と責任が生まれます。枠の中で自由に選ぶこと。それが、自分の人生を生きるということだと思っています。
村田 覚悟があれば、壁にぶつかっても踏ん張れますよね。
圡川 そうなんです。隣となりでは「どうやって生きていきたい?」「どんな人になりたい?」と問いかけて、会話をすることで、子どもの夢や目標を見つけてもらっています。やりたいことがある子とは、実現するために何が必要かを一緒に考える。まだ見つからない子には、見たり触れたりできる体験の機会をつくり、夢や目標になりうる楽しみを見つけてもらう。さまざまな人や物に出会える場を設け、さまざまな選択肢を提示すること、そして、経験から成功体験を得て「自信」を持ってもらうことが、大人の役割ではないかと思っています。
村田 大人側の価値観を押しつけるのではなく、その子自身の意思を尊重し、その思いが形になるようにサポートしているんですね。

村田 一朝一夕に社会は変えられませんが、目の前の一人ひとりに向き合うことから始めるほかないですよね。
圡川 ここに来れば話を聞いてくれる、どう生きるかを一緒に考えてくれる。そう思ってもらえる居場所を、これからもつくっていきたいです。子どもたちが「楽しく生きている」と素直に言える社会をつくっていくために、フリースクールを運営し続けていきます!
村田 子どもの命に本気で向き合う覚悟が伝わってきました。フリースクール隣となりさんが一人ひとりのサードプレイスとして機能し続けることを願っています!
「仕事を楽しむ」とは‥
やりたいことをやること。そして、私にとっては子どもたちが楽しんでいること、人生を楽しく生きてくれていることが仕事の楽しみ、やりがいになっています。
(圡川勝将)
