インタビュアー 濱中治(野球解説者)
西原 病棟で3年、施設で3年働いてきました。ただ、現場で経験を積む中で、制度や時間の制約の中では、本当に必要な看護が十分にできないと感じる場面も増えていったんです。現場では職員一人ひとりが真面目に頑張っていても、さらに質の向上を求められるということが多々ありました。けれど、これ以上気合や根性で質を上げるのは限界だと感じていて、次第に「努力が足りないのではなく、構造そのものが間違っているのではないか」と、考えるようになったんです。
濱中 なるほど、その違和感こそが、起業の原点だったと。スタッフ一人ひとりの働き方ではなく、仕組みから変えようと思われたのですね。
西原 はい。制度に人を当てはめるのではなく、人や生活に合わせて看護を組み立てられる場所をつくりたいという思いから看るくらしを立ち上げました。
濱中 「看」という字を当てた事業所名にも、きっとそういった思想が込められているのでしょう。

濱中 とても素敵なネーミングだと思いますよ。そんな看るくらしの、訪問看護ステーションとしての特徴も教えてください。
西原 一般的な訪問看護に加えて、保険内外を柔軟に組み合わせた支援を行います。保険内に限らず、自費サービスや家族支援、相談対応なども含めて、その人に合った関わり方を一緒に考えていくのが、私たちの看護です。例えば、旅行や趣味など、その人が“生きがいとして大切にしていること”まで含めて幅広くフォーカスしていきますよ。
