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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自立を支える訪問看護で 医療と福祉の架け橋に
株式会社サークルケア/株式会社和 代表取締役 和玉幸史

 
プロフィール 大阪府出身。不動産会社の経営等を経て、30代半ばで福祉の世界へ。友人の訪問看護事業の立て直しに携わり、現場経験を重ねる。夫婦ともに、医療と福祉の分断されている現状に課題意識を持つ。2023年に東京で(株)和を設立し、2025年には大阪で(株)サークルケアを立ち上げ、精神科に力を入れた「ミモザ訪問看護ステーション」を開設。地域に根ざした支援を通して、医療と福祉が連携する地域包括ケアの確立を目指している。
 
 
 
大阪市都島区を拠点に、精神科に特化した訪問看護を展開するミモザ訪問看護ステーション。運営を担うのは株式会社サークルケア代表取締役社長の和玉幸史氏、そして現場の第一線に立つのは、看護師であり管理者でもある和玉望氏だ。夫婦二人が描くのは、医療と福祉が分断されることなく、生活そのものを支える在宅ケアの形である。ケアを受ける側の視点から在宅支援の価値を問い直してきた畑山氏とともに、地域に根ざした訪問看護の現在と、その先にある未来を探っていく。
 
 
 

人の精神に寄り添う訪問看護

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 大阪市都島区で開設されたミモザ訪問看護ステーションを運営する、株式会社サークルケアの代表取締役の和玉幸史社長。今回は、同じく代表取締役の管理者である奥様の望さんにも同席していただきます。まず、事業内容について教えてください。
 
和玉(幸) 当事業所は、精神科に力を入れた訪問看護を行っています。うつ病や双極性障がい、統合失調症のほか、発達障がいや知的障がい、高齢者の認知症など、幅広いケースに対応しているんです。
 
和玉(望) 私たちは在宅で生活されている方のところへうかがって、医療的なケアだけではなく、生活そのものを支える看護を行っていまして。服薬管理や体調管理はもちろん、ご本人やご家族の不安を受け止めることも大切な役割だと考えています。
 
畑山 精神科と聞くと豊富な経験が必要な、非常に専門性が高い印象を受けます。まだ珍しい存在ではないですか?
 
和玉(幸) 実はそうなんです。精神科の分野は支援が必要にもかかわらず、制度やサービスにつながれていない方が非常に多い領域なんです。困り事が表に出にくく、支援が後手に回ってしまうケースも少なくありません。だからこそ、誰かが本気で向き合わなければならない分野だと感じています。