基礎と表現力を伸ばす
地域密着型の書道教室
美しく書くだけにとらわれない自由な書道

櫻井 書道では、文字を正しく書くという基礎が大切にされる一方で、文字そのものを自由に表現する楽しさもあるんです。例えば、「笑う」という字を、実際に笑っているような雰囲気で書いてみたり、線の太さや動きで感情をのせてみたりと、文字自体がアートにもなるんですよ。
岩崎 文字そのものが表情を持つようなイメージですね。
櫻井 そうなんです。ただ、小学校などでは、一般的に言われる“きれいな字”をお手本通りに書くという指導が基本なので、急に「思ったように自由に書いていいよ」と伝えると、どうしていいか戸惑ってしまう生徒さんもいます。そこで当教室では、形を崩してみたり、線の動きを遊んでみたりする自由なアクティビティも取り入れているんです。
岩崎 なるほど。文字の表現を通じて、お子さんの感性を伸ばすというわけですか。役者の仕事も感性が非常に大切なのでそれを伸ばしていく難しさがわかります。自分の子どもたちには「きれいだと思うものを見せる」とか「感じたことを言葉にする」ことを意識していますが、最終的にどんな感性が育っているかは本人しかわからないんですよね。だからこそ、表現に向き合える環境があるのは素晴らしいと思いますよ。
櫻井 ありがとうございます。当教室は年齢層の幅が広い点も良い影響があります。例えば高校生や大学生の作品を見た小学生が「こんな書き方をして良いんだ!」と感じ、自身にとっての新しい表現に挑戦することもあります。また、親御さんからも「普段見る字と全然違う!」と驚かれることも多いんです。教室が世代を超えて互いに刺激し合える場になっていると感じますね。
岩崎 小さい子たちにも、お兄さんお姉さんたちのようになりたいという目標が生まれると成長も早いですよね。
櫻井 ええ。基礎をしっかり身につけたうえで自由な表現に挑戦してみると、子どもたちの中にある“自分らしさ”が顔を出します。そのプロセスを大切にしたいですね。それに、書道は日本の伝統文化であり、国の登録無形文化財にも登録されています。2026年にはユネスコ無形文化遺産として審議を受ける見通しでもあるんですよ。デジタル社会になっても、手書きの文字には心が宿ると思っていますし、その温かみや楽しさを次の世代に伝えていくことが、私の使命だと考えています。
岩崎 無形文化遺産ですか。登録されたら日本人として誇らしいですね。チャットやメールだけで済ませるのではなく、私も手書きのお手紙を送ってみようと思いましたよ。
櫻井 ええ。基礎をしっかり身につけたうえで自由な表現に挑戦してみると、子どもたちの中にある“自分らしさ”が顔を出します。そのプロセスを大切にしたいですね。それに、書道は日本の伝統文化であり、国の登録無形文化財にも登録されています。2026年にはユネスコ無形文化遺産として審議を受ける見通しでもあるんですよ。デジタル社会になっても、手書きの文字には心が宿ると思っていますし、その温かみや楽しさを次の世代に伝えていくことが、私の使命だと考えています。
岩崎 無形文化遺産ですか。登録されたら日本人として誇らしいですね。チャットやメールだけで済ませるのではなく、私も手書きのお手紙を送ってみようと思いましたよ。
