畑山　内装仕上工事の内容を、あらためて教えてください。
 
尾島　壁張りや間仕切り、床、畳・ふすま、インテリア、天井、さらには防音など、すべて含まれます。内装の現場は、電気や設備、クロス、塗装などの施工も必要になってくるんですよ。
 
畑山　内装とひと口に言っても幅が広いんですね！　多様な施工に対応できる技術は、どのようにして身に付けられたのでしょう？
 
尾島　気付けば何でもするようになっていました（笑）。さまざまな現場で経験を重ねるうちに、対応できる施工範囲が広がっていきましたね。ただ私1人で全部できるわけではないので、電気屋さんやクロス屋さん、設備屋さんといった協力業者さんたちに手伝ってもらっています。もう20年以上一緒に現場をやっているので、段取りが早いんです。互いの癖もわかっていますからね。この仕事を長く続けていると、信頼できる人が残っていきます。
 
畑山　それは心強い！　現場の空気がまとまっているチーム力を感じます。お客さんも頼みやすいでしょうね。
 
尾島　ネットワークやチームワークに加え、リーズナブルであることも強みです。大手さんほど宣伝費をかけていない分、価格をできるだけ抑えています。質はそのままに無駄を省くやり方は、やはり現場で覚えました。
 
畑山　大手並みのクオリティで、地域価格。魅力的だなぁ。
 
尾島　若い頃、親戚の大工のおっちゃんに「人の家を建てるときは自分の家を建てるつもりで丁寧にやりなさい」と口を酸っぱくして言われましてね。その教えを大事にしています。スピードより仕上げの美しさを優先しているのも、その教えがあるからです。私自身、現場では若い子に「ここは妥協したらあかん」と言っています。