現場で磨き上げた内装の職人技
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
尾島 実は親戚が工務店を営んでいたこともあり、中学生の頃から休日は現場で仕事を手伝っていたんです。道具の名前も、仕事の段取りも、その頃に身体で覚えました。
畑山 中学時代から現場経験がおありなんですね! 私も上京してすぐ足場のアルバイトをしていましたが、専門用語が多くて困惑して・・・怒られてばかりでした(笑)。
尾島 建設現場は独特の雰囲気ですからね。でも若い頃から触れていたおかげで、感覚を掴むのは早かったと思います。
畑山 ずっと現場の仕事をされてきたんですか?
尾島 いえ、一度は会計事務所に勤めていました。ただ、阪神淡路大震災が起こり、その復旧工事がきっかけで内装の道を本格的にやっていこうと思ったんです。
畑山 震災が転機だったんですね・・・。その経験が今につながっているんでしょうか。
尾島 そうかもしれません。自分の技術で人の暮らしが整っていくのを見ると、やりがいを感じます。