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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

“尾島流”の技と心 人に寄り添う内装工事
尾島興産 代表 尾島秋彦

 
プロフィール 兵庫県出身。若い頃から親戚の工務店で大工仕事を経験し、現場感覚と実務力を磨く。会計事務所勤務を経て建設業界へ転身し、阪神淡路大震災を機に内装工事の道を歩み始めた。独立後は大手建材メーカーの下地施工や住宅内装工事を中心に事業を拡大し、電気・設備・クロスなど長年の協力業者と連携したワンストップ対応を展開。日々の施工に向き合いながら、愛犬への思いを原動力に保護犬活動への関心も深めている。
 
 
 
長年の現場経験をもとに、住まいを「自分の家のように丁寧に仕上げる」という信念を貫く尾島興産の尾島秋彦代表。建築業界でも合理化が進んでいるが、人の暮らしに寄り添うあたたかい工事を目指す姿勢は揺るがない。多様な協力業者との連携で幅広い施工に応えながら、犬と共に過ごす穏やかな日常が仕事へのエネルギーを生むのだという。人に優しく、仕事に誠実であることを心がけ、地域に根ざした未来を描く尾島代表に話を聞いた。
 
 
 

現場で磨き上げた内装の職人技

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 大阪府高槻市にある尾島興産さんは、内装仕上工事を軸に、家づくりに携わっておられるそうですね。そうした現場力がどこで培われたのか、まずはこれまでの歩みからお聞かせください。
 
尾島 実は親戚が工務店を営んでいたこともあり、中学生の頃から休日は現場で仕事を手伝っていたんです。道具の名前も、仕事の段取りも、その頃に身体で覚えました。
 
畑山 中学時代から現場経験がおありなんですね! 私も上京してすぐ足場のアルバイトをしていましたが、専門用語が多くて困惑して・・・怒られてばかりでした(笑)。
 
尾島 建設現場は独特の雰囲気ですからね。でも若い頃から触れていたおかげで、感覚を掴むのは早かったと思います。
 
畑山 ずっと現場の仕事をされてきたんですか?
 
尾島 いえ、一度は会計事務所に勤めていました。ただ、阪神淡路大震災が起こり、その復旧工事がきっかけで内装の道を本格的にやっていこうと思ったんです。
 
畑山 震災が転機だったんですね・・・。その経験が今につながっているんでしょうか。
 
尾島 そうかもしれません。自分の技術で人の暮らしが整っていくのを見ると、やりがいを感じます。