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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

元小学校教諭が手がける
家庭教育支援サービス

 

発達支援や進路指導などにも力を注ぐ

 
石黒 ほかにどのようなサービスを手がけておられるのかも教えてください。
 
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庄司 発達支援や進路指導、保護者のカウンセリングなども行っています。特に発達支援について、教員時代からいわゆるグレーゾーンのお子さんと関わる機会が多くありまして。子どもたちの発達特性によって、「勉強や一つの物事に集中できない」「友人と関係を築くのが難しい」といったさまざまな課題があります。でも、それを単なる問題ではなく、その子の特性として理解し、どのように長所を伸ばすかを一緒に考えることが大事だと思っているんですよ。家庭や学校での過ごしにくさを抱える子に対しても、安心できる環境を整え、強みを活かせるようサポートするのが発達支援の目的です。
 
石黒 なるほど。無理に矯正するのではなく、個性を認めて伸ばしていくわけですか。
 
庄司 そうです。できないことに目を向けるのではなく、「こういう工夫をすればできる」という成功体験を積んでもらいたいと思っています。その積み重ねが自己肯定感につながり、前向きに学ぶ姿勢にも発展していくんですよ。また、先ほどもお話しした不登校の問題なども、発達支援と切り離せないテーマだと思っています。子どもたちは将来を選ぶ段階で、自分の可能性を狭めてしまうことが多いんです。例えば、一度不登校になったとしても、通信制や定時制という選択肢もありますし、専門学校や大学進学以外にも、社会で歩んでいく道はたくさんありますよね。親御さんにとっても情報が少なく、どう判断して良いかわからない場合が多いので、そのような幅広い選択肢や可能性を伝え、一緒に考えていくことが大切だと思っています。
 
石黒 確かに、学校から得られる進路に関する情報は限定的なので、悩むことが多いですよね。
 
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庄司 ええ。だからこそ、保護者の方とのカウンセリングも欠かせません。子どもが抱える悩みは家庭の悩みと直結していますし、逆に保護者の不安が子どもに影響を与えることもあります。保護者の方と率直に話し合うことで、子どもへの接し方が変わり、結果的に家庭全体が落ち着いていくことも多いんです。
 
石黒 発達支援に進路指導、そして保護者カウンセリング。三つとも単独ではなく、相互に結びついているのが印象的ですね。
 
庄司 はい。すべては「子どもが安心して生活し、学べる環境をつくる」という一点につながっていると思っています。学校だけでも、家庭だけでも難しい課題を、第三者の立場でサポートする。その役割を果たすことで、少しでも不安やお悩みが解決できると嬉しいですね。