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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域の一員として暮らす
障がい者グループホーム

 

グループホームという選択肢を広める

 
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水野 松村代表は、グループホームについて広く知ってもらうために、講演などもされているんですか?
 
松村 そうですね。講演では、それいゆ1号棟の様子を動画で撮影して、食事の風景や日常の過ごし方、支援の具体例などを紹介しています。障がい者の方ご本人や親御さんから、グループホームには「どんな人がいるのかわからないから不安」とか「ルールが厳しいんじゃないか」といった声も聞きますし、グループホームという選択肢があること自体、まだあまり知られていなくて、ご家族がご自宅で支援を続けているケースも少なくありません。しかし、ご家庭でずっと対応していくのは親御さんやご家族にとって負担が大きく、何よりご本人の社会性を育む機会も失ってしまいかねないんです。
 
水野 確かに、「外に出すのは不安」という親御さんのお気持ちも理解できるものの、それが本当に本人のためになるのかという部分も考えないといけないですよね。
 
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松村 おっしゃる通りですね。そこで私は講演で、若いうちから少しずつでも社会に出て、地域の方と交流するといった経験を通じ、他の人と共に生きていく力をつけていきましょうというお話もしています。例えば、お子さんが40代から50代、親御さんが70代から80代になってくると、長年ご自宅で支えてこられた生活に限界を感じ始めるご家庭もあります。自宅で支えることが難しくなってしまうと、お子さんはグループホームや支援施設に入居せざるを得なくなりますよね。そこで、社会性が乏しくてなかなか共同生活に馴染めず、スタッフもご本人も苦労するという事例を私も実際に目にしてきました。
 
水野 なるほど。だからこそ、支援を受けながら自立して生活できるように、早いうちから考える必要があるというわけですか。今日お話をうかがって、グループホームのイメージががらっと変わりましたよ!
 
松村 ありがとうございます。一般的に、障害福祉はまだまだ「大変そう」とか「つらそう」というイメージが先行しています。しかし、誰かの人生に関わり支えながら、成長や変化を間近で見られるこの仕事は、むしろかっこいい仕事だと私は思っているんです。それいゆを通して障害福祉のイメージを変え、同じ志を持ったスタッフを集めて、地域の中で障がい者の方が安心して過ごせるグループホームを増やしていきたいですね。私たちは、今後も障がいのある方が地域で安心して暮らせるグループホームづくりに取り組んでいきます。もし「空いているお家があるよ」「活用していない物件があるかも・・・」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡いただきたいです。小さなご縁が、大きな安心につながります。
 
水野 利用者さんだけでなく、ご家族の人生にも向き合いながら、地域と共に生きる場をつくろうとする松村代表の思いに胸を打たれました。「障害福祉の仕事はかっこいい!」という言葉がとても力強く響きましたよ。これからも、安心して暮らせる街づくりに向けた挑戦を応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私にとってこの仕事は生きがいそのものなんです。ですから、つらいことや苦しいことがあったとしても、それも含めて常に全力でやり切る。それがこの仕事、ひいては人生を楽しむことにつながっていると思います。
(松村幸子)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 障がい者グループホームそれいゆ/一般社団法人それいゆ
■ 1号棟 〒330-0044 埼玉県さいたま市浦和区瀬ヶ崎5-9-2
■ 2号棟 〒330-0043 埼玉県さいたま市浦和区大東2-7-3
■ 事業内容 障がい者グループホーム
■ ホームページ https://soreiyu-592.com/
■ Instagram https://www.instagram.com/soreiyu1001