地域の一員として暮らす
障がい者グループホーム
自分の家と思える、心から安心できる場所

松村 そうなんです。思い切って、女性専用のグループホームとしてオープンしました。女性の施設選びに関しては、ご本人はもちろん親御さんも、とても慎重に選ばなければならないという事例をよく耳にしていまして。女性の利用者様が安心して生活できる住まいをつくりたいと思ったのがきっかけでした。
水野 なるほど。女性専用施設というと、やはりスタッフさんも女性なのでしょうか?
松村 ええ。ありがたいことに、ほとんどのシフトを女性スタッフで構成することができました。金曜夜だけは男性スタッフが担当しているものの、穏やかな雰囲気のまま利用者様にも安心して過ごしていただけています。基本的に女性スタッフで運営しているのは、女性の利用者様が、日常のちょっとした体調の変化や気持ちの揺らぎを、無理せず相談できるような空間にしたかったからです。正直なところ、人材確保は大変でしたね。でもやはり同性のスタッフでなければ気付けないことや、寄り添えないことがあると思うんです。
水野 女性はホルモンバランスで体調も心も左右されやすいですもんね。本当に心から休める場所がなければ、心が折れてしまう瞬間は誰にでもあると思います。ところで、一般的なグループホームというと、生活のルールが厳しく定められていることもありますよね。
松村 そうですね。やはりさまざまな特性を持った方が共同生活をするとなると、どうしてもトラブルにつながりかねません。だからこそ、しっかりしたルールを決めている施設も少なくないでしょうね。しかし私は、利用者様にはそれいゆを施設ではなく家として感じてもらいたいと思っているんですよ。そのため、それいゆではあまり細かいルールは設けていないんです。例えば、「この利用者様はこんなこだわりがあるからこうしてあげよう」とか、「この方にはこういう接し方が合っている」といったように、一人ひとりに寄り添っていける空間をつくることを大事にしています。
水野 医療や看護の知識を持った方が当事者目線で、ここまで細やかに気を配ってくれるグループホームは本当に少ないと思います。入居される方にとっても、そして親御さんにとっても、心から安心できると思いますよ。
水野 医療や看護の知識を持った方が当事者目線で、ここまで細やかに気を配ってくれるグループホームは本当に少ないと思います。入居される方にとっても、そして親御さんにとっても、心から安心できると思いますよ。