看護師として、母としての経験を活かす

インタビュアー 水野裕子(タレント)
松村 そうなんです。総合病院の看護師として10年ほど勤務しました。その後、結婚を機に一度、現場を離れまして。やがて出産した長男に障がいがあるとわかり、療育や通院の日々が始まったんです。看護師としての経験があっても、障がいを持つ子どもの育児は、やはり想像以上に手がかかる場面も多く、日々が慌ただしく過ぎていきました。でも、私自身は苦に感じたことはなくて、それよりも学びや発見のほうが大きかったように思います。
水野 松村代表も、障がいのあるお子さんを持つ、いわば当事者だったわけですね。そこからグループホームを運営しようと思われた経緯についてお聞かせください。
松村 育児がある程度落ち着いてから、訪問看護師として再び働くことになりまして。訪問看護の仕事を通じて、初めてグループホームという存在を知りました。そこで障がいのある方々を温かく支援している様子を見て、「こんなふうに関わるって、素敵だな」と感じたんです。これまでずっと支援を受ける立場でしたが、「今度は自分が支える側になってみようかな」という気持ちが芽生えました。
水野 支援する側に立とうと思われたきっかけが、とても自然で温かいですね。すごく素敵なスタートだと思います! 医療従事者として、そして障がいを持つお子さんの母親としての経験を持つ松村代表が、どのようなグループホームを立ち上げたのか気になります。詳しくお聞きしていきましょう!