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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

エンタメビルの運営で 近江今津を活性化!
山正プロジェクト株式会社 代表取締役 山中博之

 
プロフィール 京都市出身。インフラ整備にかかわる土木設計を手がける山正プロジェクト(株)を運営するかたわら、人口減を課題に抱える高島市の活性化を決意。買い手のつかないビルを自ら購入し、娯楽施設として楽しめる場にするため、カフェやカラオケルームを開業し、その運営も手がける。高島市長やJR西日本と協議を重ねることで、さらなる地域活性化に尽力中。
 
 
 
滋賀県高島市で土木設計を手がける山正プロジェクト株式会社。山中博之代表取締役は、人の気配が失われていく近江今津駅周辺の活性化を決意。cafe&bar Rich(カフェアンドバーリッチ)、GYM SANSEI(ジムサンセイ)、カラオケルームが入居する“高島一のエンタメビル”を建設、同ビル内に九谷焼のコレクションを展示する德田八十吉資料館も開館した。高島市との太いパイプを利用して地域再興に動く山中社長。その瞳が見据える未来と現状の課題をうかがった。
 
 
 

経験豊富な土木設計のプロ

 
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インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
亀山 滋賀県高島市の山正プロジェクト株式会社の山中社長にお話をうかがいます。お邪魔しているのはJR湖西線の近江今津駅から徒歩2分のところにあるビル内に店舗を構えるcafe&bar Richさんです。こちらの店内のオーディオはどれも見事ですね。
 
山中 私はオーディオマニアなんですよ。当店のステレオは、弊社事務所から持ち込んだ真空管アンプ、スピ-カ-はJBLのパラゴンを使用しています。今では珍しい装置です。
 
亀山 この素晴らしいオーディオで音楽鑑賞を楽しみながら飲食ができるなんて素敵だなぁ。でも、山中社長は飲食業に専念しているわけではないそうですね。
 
山中 そうなんですよ。私の主な仕事は土木設計で、橋梁の耐震補強や補修、上下水道管の更新など、さまざまな分野で地域を支えるインフラの整備です。最近は道路の陥没など土木関連の事故が多発していますよね。私に言わせれば、このような災害は設計者が材料や工法の特性を知らないから起きることなんです。昔の材料を知っている者なら、「補修の必要があるのでは?」と思う場所を、材料特性を知らないと「まだ大丈夫」と決めつけてしまう傾向があると思います。
 
亀山 なるほど。野球は昔ながらの経験を活かした戦術と新しい技術を組み合わせることが肝心です。土木の世界も新しい知見に豊富な経験が融合することが大事なんでしょうね。