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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多様な働き方を実現する
排水処理設備の専門会社

 

日本全国で400を超える工場での導入実績

 
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石黒 ディンクさんが提供する排水処理設備は、数多くの工場で導入されているとお聞きしました。
 
礒部 はい。おかげさまで、北は北海道から南は沖縄県まで、全国で400を超える段ボール製造工場で導入していただいています。工場への設置工事の際には私自身も出向くことがありまして、北海道では紋別市にある工場にも行きましたね。実はこのあとも、埼玉県と茨城県にあるお取り引き先のもとへ訪問する予定なんですよ。
 
石黒 礒部社長自ら全国各地を飛び回っておられるとはすごいですね! 排水処理設備を手がける同業者さんは多いんですか?
 
礒部 工場や商業施設、下水道など、分野によって排水処理設備の仕様が異なりますので、それらをすべて含めれば、弊社以外にもさまざまなメーカーさんがあります。ただ、段ボールの製造業界に特化した会社は、ほかにはあまりないと思いますね。
 
石黒 そもそも、どうして段ボールの製造工場に特化しようと思われたのか気になります。
 
礒部 弊社はもともと、段ボール印刷用インキの製造販売会社として創業したんです。その後、社会全体での自然環境を保護する機運の高まりから、自社で段ボール製造工場用の排水処理設備を開発し、販売や施工も手がけるようになりました。そして、2021年に排水処理設備専門業者として事業を一本化したんです。
 
石黒 なるほど。御社自体が段ボール製造にかかわる当事者だったからこそ、段ボール製造工場における排水処理の仕組みを熟知して、ノウハウを培ってこられたわけですね。最近ではネット通販やいわゆるフリマアプリなども一般的になりましたし、配送用の段ボールは欠かせないものですから、製造工場での排水処理設備の需要もますます高まりそうですね。
 
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礒部 そうですね。そこで弊社では、排水処理設備に関連するサービスとしてリユースクリーニングサービス、通称RCSや、DIANO SHIELD(ディアノシールド)という設備塗装サービスなども手がけています。RCSは、工場廃水をろ過するために用いる布製のフィルターである“ろ布”を回収・洗浄し、再利用するサービスとしてスタートさせたのですが、最近では他業種の、しかも排水処理以外の工程で使用されている「フィルター」の洗浄のお問い合わせが急増しています。一方、DIANO SHIELDは、耐薬品腐食・防爆性・耐摩耗性・耐熱性・防水性・対候性の6つの特性に優れたポリウレアという特殊樹脂を用いて、排水処理用のタンクや配管に塗装、ライニング加工するもので、これによってあらゆる環境下での設備の劣化を防ぐことが可能になります。しかもポリウレアは溶剤が含まれていないので、人への影響も少なく自然環境にも優しいんですよ。
 
石黒 ろ布を再利用したり、自然環境にも配慮した素材で設備の劣化を防いだりと、排水処理設備を長く稼働させるためのサービスも充実しているんですね。段ボール製造工場にとってはコスト削減にもなるでしょうし、SDGsへの貢献にもつながって、本当に良いこと尽くめだと思います!