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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

不屈の精神で常識と闘う
シャッター業界の革命児

 

シャッター業界に見出した勝機

 
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原田 一度現場を見せてもらった際、勤めていた会社で対応可能だとわかり、お引き受けしたんですよ。最初は安全装置の取り付けだけの仕事だったものの、だんだんとシャッター工事全体に興味が湧いてきましてね。それで、さまざまなシャッターの構造や取り付け方法を学びました。そうして通信回線会社の仕事と並行して、弊社を立ち上げたんです。
 
八重樫 他の会社で役員をされながら御社を設立されたということは、もともとご自分の会社をつくりたいというお気持ちがあったんでしょうか。
 
原田 どちらかと言うと、必要に迫られて起業するに至りましたね。シャッター事業に関しては個人で引き受けることもあり、取り引き先が大きくなるにつれて、新たな会社を立ち上げざるを得なくなったんですよ。また、シャッター業界に携わる企業の少なさに気付いたことも起業の要因の一つです。競合が少ないからこそ、そこに風穴さえ開けられれば、絶対に成功できると思ったんです。現在は通信回線会社を退職し、弊社の経営に専念しています。
 
八重樫 なるほど! シャッター工事となると、専門的な知識や技術も必要でしょうしね。
 
原田 ええ。シャッター工事ができる工事職人は圧倒的に少ないですね。シャッターメーカーさんも大手2社で業界全体の売り上げの9割を占めているので、競争が起こりにくいんですよ。
 
八重樫 原田社長はそこに、ボクシングで言うところの勝機を見出されたわけですか。
 
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原田 はい。例えばシャッターに不具合が出て、メーカーさんに修理を依頼するとします。すると、シャッター一式をすべて交換するのが一般的です。シャッターを全交換するとなると、150万から200万くらいかかってしまいます。でも、実際に私たちが現場を見に行くと、壊れた箇所だけを交換すれば、大型施設の重量シャッターの場合でも30万円程度で済むこともあるんですよ。
 
八重樫 そんなに値段が違うんですか!
 
原田 びっくりですよね(笑)。私たちが一番大切にしたいのは、やっぱり顧客満足度です。お客様からの「何とかしてほしい!」というご要望に寄り添う気持ちを大切にしています。