B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

食品輸送界の風雲児が
トラック一台で夢を掴む

 

近畿を舞台に大手企業と直取引で食品輸送

 
glay-s1top.jpg
川島 独立して、ますます私は仕事にのめり込みました。トラックの中で寝泊まりしながら休みなく走り回り、自宅に帰るのは風呂に入るときだけという生活を続けたんです。結局、1ヶ月後の売り上げは130万円でして。経費を引いた87万円が私のものになりました。
 
畑山 これは見事ですね。そのときの率直なお気持ちはいかがでしょう。
 
川島 会社勤めよりはるかに儲かる現実を見て、私はさらにこの道を突き進もうと決意しました。働くだけ働いてキャッシュを貯め、新しいトラックの購入にあてて2台、3台と増やしドライバーも雇用していったんです。ただ、それを繰り返しているだけではいつまでたっても手元にお金が残りません。そこで2019年4月に弊社を設立しまして。金融機関からお金を借りられるようになり、トラックもどんどん増やしていきました。
 
畑山 まさに右肩上がりの成長ですね! 川島運送株式会社さんは、どのようなお荷物の運送が中心なのでしょう。
 
glay-s1top.jpg
川島 弊社は主に食品輸送を手がけています。大手運送会社のひ孫請けという立場から事業をスタートし、営業ナンバーを取得してからは荷主様と直にお取り引きができるようになったんです。それも大手スーパーやコンビニなど一流ブランドの会社ばかりなんですよ。現在は、冷凍冷蔵車のトラック25台を擁しスタッフも35名まで増員しまして。配送エリアは近畿圏で長距離は走っていないので、ドライバーにかかる負担も少ないのが特徴です。
 
畑山 私たちの生活を支えるかけがえのないお仕事で、働く人たちの環境も良好という見事な会社をつくり上げましたね。さすがは川島社長ですよ。
 
川島 ありがとうございます。私は高校に進学しておらず、勉強もできません。得意なのはお金の計算ぐらい(笑)。でも、一代で弊社を築き上げたという自負は持っているんです。誇れるものがなくても情熱だけは誰にも負けない。そういう強い気持ちで営業に飛び回り事業を拡大してきました。ただ、それもある方の助言がなければ無理だったかもしれないんです。