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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

板金加工の技術を活かし
防災核シェルターを製造

 

有事の際だけでなく日常でも利用できる

 
宮地 それでは、御社の核シェルターの機能や性能についてもお聞きしたいと思います。シェルターの中でもっとも重きを置いている部分はどこでしょうか。
 
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古谷野(喜) シェルター内の空気を正常に保つためのフィルターですね。イスラエル製の高性能フィルターを採用し、これを通して内部のファンで吸排気することにより、サリンやVXガスなどの生物化学兵器や放射性物質などで汚染された空気も、ろ過できるんですよ。また、放射線を遮断する鉛の板を壁の内側に埋め込んでいます。これらの機能は、7年間の研究と開発期間を経てたどり着いたものなんです。
 
宮地 やはり防災核シェルターとしての安全性や機能面についてはさすがですね。万が一、テロなどが起きた際にも安心できますよ。
 
古谷野(里) ほかにも内部の居住性や汎用性にもこだわっています。よろしければ、実際に中に入って体験してみてください。
 
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シェルター内を見学する宮地さん
宮地 ありがとうございます! さっそく見学させていただきますね。・・・わあ、中は思ったよりも広く、普通のお部屋のようですね。木のいい香りもして、なんだか癒されます。
 
古谷野(喜) まさに普通の部屋のように使えるのがこのシェルターのコンセプトでもあるんですよ。最初にも言ったように、核シェルターというと一般的には地下につくられる堅牢な施設のイメージが強いと思います。ただ、規模にもよるものの、地下につくるとなると1500万円ほどかかってしまいます。すると、富裕層でない限りは、ご家庭で地下シェルターを持つのはあまり現実的ではありません。それに、基本的には緊急時や有事の際の利用を想定したつくりになっているので、日常生活では使いにくいことがほとんどです。
 
古谷野(里) でも、弊社のシェルターであれば、およそ高級ミニバン1台分の価格およびミニバンと同等のスペースで庭先に置くことが可能です。さらに、内装は自由に変えることができるので、ワークスペースや書斎としても気軽に使用できるんですよ。
 
宮地 車1台と同じ価格とスペースで庭先や駐車場に設置できるのは確かに手軽ですね。しかも普段から自由に使えるというのも大きな利点だと思います。サロンや整体院をここで開業するなど、自営業をなさっている方にも良いですね。防音性も高いので、私としては台本読みができるのも嬉しいポイントです(笑)。