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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

板金加工の技術を活かし
防災核シェルターを製造

 

伝統を受け継ぎ、新たなものづくりに挑戦

 
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宮地 先ほど、シェルターの開発のために7年ほどかけたとのお話がありましたよね。御社ではなぜこれほど高性能なシェルターを開発できたのでしょう。
 
古谷野(里) それはまさに、弊社が長年にわたって培ってきた知識や技術の賜物ですね。もともと弊社は、先代の社長である私の父が創業したんです。そして、この地域で40年以上、病院や老人ホームなどの施設で使用される非常用発電機の設計や製造を行い、発電機の大手メーカー様などからご依頼をいただくなど、多くの実績を積んできました。そのような実績に裏付けられた技術力と、ものづくりの幅広いノウハウがあったからこそ、新しい分野の製品も開発できたのだと思います。
 
宮地 長年の歴史と伝統を受け継ぎながら、新たなものづくりにも挑戦する。その姿勢は素晴らしいですね。
 
古谷野(里) ありがとうございます。私たちの仕事は、依頼を受けてから仕様通りに、あるいは設計図通りに製品をつくるのは当然で、そのうえでさらに高い品質を追求するなどの付加価値が必要だと考えているんですよ。
 
宮地 私も女優としてただ演技をするだけでなく、その場に応じて臨機応変に演じ分け、常に求められているもの以上の結果を追求しなければと考えているので、とても共感できます! そんな御社の今後の目標もぜひ教えてください。
 
古谷野(喜) やはり日本ではシェルターの普及率がまだまだ低いので、より広く一般に認知してもらえるよう努めたいです。その中で、弊社のシェルターを取り扱っていただける代理店さんも募集しながら、各家庭への普及はもちろん、企業や自治体などにも働きかけていきたいですね。
 
宮地 確かに、普段から自治体や公共団体が複数所有して、災害時において避難所などに設置してもらえれば、シェルターを所有できない住民の方も嬉しいですし、安心ですよね。
 
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古谷野(里) はい。避難所ではプライベートな空間を確保することは難しく、特に赤ちゃんのいるご家庭などはこのようなシェルターがあれば便利だと思います。それに、高齢者の方などは避難所まで行くのも困難なケースも多いので、庭先にシェルターがあれば、逃げ遅れる心配もありませんからね。
 
宮地 ペットを飼っておられる方にとっても嬉しいと思いますよ。私も長年ワンちゃんを飼っているのでペットを連れて避難するのも難しいだろうと思っています。かといって大切なペットを置いていくのもつらいですからね。本日お話をうかがって、私も防災士の資格を持つ者として、この防災核シェルターを多くの方に知っていただきたいと思いました。これからもぜひ頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事の中で何かプラスアルファを見つけたり、考えたりすることですね。製品を設計図の通りにつくるのはもちろん、もっと質を良くするにはどうするべきかといった想像するのが私の楽しみなんです。
(古谷野里香)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 直エンジニアリング株式会社
■ 本社 〒307-0044 茨城県結城市田間2222-2
■ 事業内容 各種溶接板金加工/レーザー加工/金型加工/ブランク加工
■ 設立 昭和54年4月
■ ホームページ http://www.nao-e.co.jp