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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ウレタン加工に留まらず
顧客に親身な事業を展開

 

4代目就任後もチャレンジャーの姿勢で

 
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鎮西 社名にはここ群馬の名称のほかに、岡崎と入っていますね。これにはどんな由来が込められているのでしょう。
 
冷水 実は弊社の母体となる会社が愛知県岡崎市にあるんです。その会社に勤めていた父が群馬県で立ち上げた事業所を前身として、1985年に岡崎ウレタン群馬株式会社が誕生したんですよ。ちなみに父は、1996年に3代目の代表取締役に就任しました。
 
鎮西 歴史を感じるお話です。冷水社長はどのようなキャリアを積まれてきたんですか?
 
冷水 私は大学卒業後、世界的な大手タイヤメーカーの子会社に就職し、東京本社で営業職を務めました。その時期に数々のものづくりの現場を見て、最先端の知識やノウハウを培えたことはとても得難い経験だったと感じています。そして、2008年に岡崎ウレタン群馬に入社しました。
 
鎮西 トップメーカーの技術やノウハウを身に付けて、お父様もお喜びになられたでしょうね。4代目の代表取締役に就任されてからはどんなことをされたのですか?
 
冷水 父の代で第二、第三、第四まで工場を設立していたので、さらに生産体制を強化すべく、会社を継いだ2018年に資本金を増資しまして。2019年に第五工場と九州工場、東京営業所を設立しました。
 
鎮西 冷水社長の勢いで、ますます事業を拡大していったのですね! 九州というと、特に北九州エリアは製造業が盛んなイメージがありますよ。
 
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冷水 おっしゃる通りです。福岡県には国内でも有数の自動車会社が集まります。その二次メーカー、三次メーカーが、我々の主なお客様なんです。これまでは群馬で製造した製品を輸送していたもの、それでは輸送コストがかかるので、九州工場の拠点とした、現地での生産体制を整えたんです。
 
鎮西 メーカー側のリードタイムも短縮されて、メリットも大きかったと思います。ちなみに、東京営業所はどういった狙いでつくられたのですか?
 
冷水 主に新規開拓のためです。例えば、医療の現場で体の断層画像を撮影するために使用されるMRIの装置などにも吸音材としてウレタンが利用されるので、医療メーカーにもアプローチを行っているんですよ。
 
鎮西 へえ、医療の世界にも活躍の幅を広げようとされているんだ! 私は今、NHKの『旅するためのドイツ語』という番組で、ドイツ語チャレンジャーとして頑張っています。冷水社長のチャレンジし続けるお姿を見ると、まだまだ努力しなきゃと感じます(笑)!