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ノウハウ 社長のコトバ強化書  第1回 1度聞いたら忘れない会社名をつけましょ 社長のコトバ強化書 株式会社コピーライター/株式会社噂 CEO 長谷川哲士

ノウハウ
 
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株式会社噂の、インパクト大な名刺
「はじめまして、噂の長谷川です」
「・・・・?」
 
名刺交換する時、必ず2秒沈黙の時間ができます。2秒経ったあとで、名刺をひっくり返して
 
「あ、株式会社噂という社名でして・・・」
 
というふうに説明すると「・・・あ、なるほど」と言ってもらえます。
 
あ、読者の皆さん、申し遅れましたが、ぼくは、株式会社噂と株式会社コピーライターの代表をやっている長谷川哲士です。この連載「社長のコトバ強化書」は、B-plusのメイン読者である社長のコトバ力を鍛えることを目的とした教科書です。
 
 
自己紹介しやすくて忘れられない社名をつけましょ
 
これを読んでいる社長のみなさん。あなたの会社の社名は、1度名刺交換しただけで忘れられない社名ですか? 世の中にある株式会社の98%は中小企業。そして、そのうちの98%は、1度見ただけでは忘れられちゃう社名なんじゃないでしょうか。
 
ぼくは、株式会社噂という会社を最近つくったとブログで発表したのですが、名前だけでおもしろいと言ってもらえました。 社会人デビューして10年以上経ちますが「社名は社命だ」と思っています。会社名が印象に残れば、自己紹介でつかみができますし、あとで思い出してもらえます。
 
ググって見つけたおもしろい会社名でこんな社名がありました。
 
株式会社 宇宙防衛軍
 
株式会社 ギュギュギュギュギュイーン
 
株式会社 △□○
 
株式会社 自転車創業
 
株式会社 あなたの幸せが私の幸せ
 
株式会社 愛があれば大丈夫
 
合同会社 肉ソン大統領
 
株式会社 正義の味方
 
株式会社 週休いつか
 
俺の株式会社
 
けっこう飛んだネーミングですね。「△□○」なんて読めません。「株式会社 愛があれば大丈夫」さんは倒産したそうです。愛だけで生きていける時代ではないのでしょうか。「株式会社自転車創業」さんは、調べてみると自転車を扱っていたようで、よかったです。株式会社を前につけるか、後につけるかも大事ですね。「俺の株式会社」は俺のフレンチなどを手がける会社ですが、後株をうまく使っていて素晴らしいです。
 
 

持久力のある名前にしましょ

 
「株式会社コピーライター」という社名もけっこうよくできていて、「コピーライター代表」と言えたり、「コピーライター」で検索して1ページ目に出てきます。あと、コピー制作を事業にしているということもすぐ伝わるので、その点もいいです。おもしろい会社名だけど、何やってるのかわからないということにならないように気をつけたいところですね。ホームページのURLも「copywriter.co.jp」です。「co.jp」は、法人しか登録できないので、意外と使われていないドメインが多く、オススメです。
 
タワーレコードの『NO MUSIC NO LIFE』などの広告を手がけるクリエイティブ・ディレクターの箭内道彦さんは、「株式会社すき」という会社をつくっています。電話を受けとるときに「はい、すきです」となるので、これはたしかにおもしろく、社名を考えるときに必ず意識する社名の1つです。
 
上にあげたおもしろ社名は、それだけでおもしろいかどうか社命をかけて名づけていますが、「名刺交換」のときにおもしろい社名というジャンルもあります。株式会社噂は、この名づけ方ですね。知りあいがつくった会社で「株式会社minna」があります。「はじめまして、みんなの長谷川です」と言えます。知りあいが働いている会社で「株式会社人間」もあります。「はじめまして、人間の長谷川です」「このアプリは、人間がつくりました」「人間史上初の出来事です」などなど、ふつうの言葉がおもしろくなります。
 
ムダに長い社名ですと、最初はおもしろくていいのですが、名乗るときや書類を書くときに疲れていくのではないかと思います。もしこれを読んでいる方が社名を考えることになったら、「その名前は、持久力のある名前か? 少なくとも3年間名乗り続けられるか?」というのを問いかけてみてください。もちろん、ぼくに頼んだら、事業や理念に合って、かつ印象に残る社名を考えますよ。
 
もしお金持ちになって一度遊びで社名をつけられるなら「株式会社父さん」を設立したいです。経営がうまくいかなくなったときに「父さんが倒産しました」というすごくしょうもないダジャレが世の中に出ていくので、これを見たときに気持ちがラクになる人はいるんじゃないかな〜と思うのです。
 
社長のコトバ強化書
第1回 1度聞いたら忘れない会社名をつけましょ
 
 

 著者プロフィール  

長谷川 哲士 Hasegawa Tetsuji

株式会社コピーライター/株式会社噂 CEO

 経 歴  

1984年4月8日島根県生まれ。「私服で働けて横文字でかっこよさそうだった」という理由でコピーライターを志す。リクルート、面白法人カヤックを経て、2016年1月に株式会社コピーライターを始動。2016年12月に株式会社噂のCEOに就任。書いたコピーに「元カレが、サンタクロース。(なんぼや)」「元カレも、今カレも、オカモトです。(オカモト)」「人類以外採用(サントリー)」「逆風で加速せよ。(GREE)」「愛やエッチよりまえに、自慰がある。(TENGA)」「最後の思い出も、家でつくる。(鎌倉自宅葬儀社)」「青春はつづくよどこまでも。(横田高校)」「10代のうちに、初体験しよう。(和歌山リア10プロジェクト)」などがある。 噂になる企画をつくりたい方は、株式会社噂にご連絡を。社名や商品名、サービス名、キャッチコピーで迷ったら、株式会社コピーライターへご連絡を。

 

 株式会社コピーライター 

http://www.copywriter.co.jp

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(2017.2.10)

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