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<2009年6月1日更新>


はじめまして。 インダス株式会社の渡辺です。

本年39歳になります。
日本男性の平均寿命が79歳ですので、
もうすぐ、折り返し地点です。

93年に世の中に出て以来、17年、
ずっと採用業界に、従事して参りましたが、
正直、申し上げて、この17年間、
採用システム自体は良くなっていないと考えています。

確かに、求人媒体の主流は、「紙」から「Web」へと変化しましたが、
それは、表面上の変化だけであり、Webがより効果的かというと、疑問が残ります。

Webの最大のメリットは、「コミュニケーションコストの軽減」にありますが、
依然、採用コストは高止まりしていますし、
そもそも、コストが下がったことにより、情報量が増大し続けています。
「総務省情報流通センサス報告書」には、1994年から2004年までの10年で
世の中に流れる情報量は410倍になった、とあります。
この情報洪水の中で、意中の企業情報を探すのは困難です。

全然、便利になっていません。

さらに、ここ10年近くは、就職観にも、変化が出てきました。
僕が就活をした92年当時に、
「やりたい事を仕事にしよう。」
「自己分析をして、天職をみつけよう。」
「キャリアデザインをしよう。」
なんて、誰も言わなかったですが、
ここ数年は、もっともスタンダードな就職観です。

誰が言い始めたかは分かりませんが、
非常に、高度に練られた考え方だと思います。
このような考えのもとに、働き始めたとしても、
会社や職場には、そんなもの存在しません。
ですので、直ぐに辞めます。
辞めると転職活動をします。
そうなると、転職市場は活況になります。

このような状況下で、一番得をするのは、誰でしょうか。
人材を採用する企業でしょうか?
違いますよね。その逆にいる立場。
僕も従事している採用支援業界です。

僕自身も、このシステムのおかげで、17年の間、飯を食ってきたわけですが、
そろそろ終わりにするべきだと、考えています。
採用コストは、高止まりしているし、
採用しても、直ぐに辞めるし、
またお金が掛るし、
そういう状況を打破するべく、昨年秋に、約7年ぶりに、組織人になりました。

ここ数年は、一人商売の限界を感じていましたし、
僕自身、アメフトをしてきましたので、体育会系の学生には親近感がありましたし、
現状の採用システムで割りを喰っているのは、部活に忙しい体育会系の学生ですし、
どんなに、天下国家を憂いても、現状は変えられませんし、
なので、インダスに入り、現状に風穴を開け、変えていきたいと考えました。

具体的には、
「採用の遅期化・短期化」を目指します。
早く始めて、長く掛るから、採用コストは増えるんです。
こういうと、「わざわざマーケットを狭める馬鹿が」って言われますが、
僕は、「現状が適性価格ではない」と考えていますので、気にしません。
とはいえ、このコラムでは、僕の日々の営業での気づきや実例などを、
共有させていただきたいと考えています。
それにより、読まれた方にとっての「良い採用」をお手伝いできることが、
何よりの達成感ですので。

というわけで、今後のお付き合いを、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 執筆者プロフィール 

渡辺 憲一 Watanabe Kenichi

インダス 株式会社 代表取締役社長

 経 歴 

1993年、(株)学生援護会入社。求人広告営業とアメフト選手の二足の草鞋を履きながら、社長賞を獲得する。2000年、(株)グッドウィルキャリア入社。人材紹介営業に従事。主に、ベンチャー企業を担当する。2001年5月に独立。実践型採用コンサルとして、約7年半活動。新卒、中途を問わず、採用の設計から、説明会でのプレゼンテーター、面接、媒体コントロール、斡旋会社対応まで、口を出すだけではなく、「やってみせ、結果を出す」を信条とする。2008年11月からはインダス(株)に活躍の場を移し、2009年3月から代表取締役に就任した。

 オフィシャルホームページ 

インダス 株式会社 http://www.indus-group.co.jp/

アスリート就職ナビ https://2010.athletenavi.jp/

 

 

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