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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

観客の笑い声が一番の楽しみ
アンテナを張りチャレンジを続けていく
タレント 清水ミチコ

 
タレントとしてお茶の間の人気を博すほか、ラジオへの出演やコラムの連載、ライブ活動など垣根を越えて活躍している清水ミチコさん。なぜものまねの道に進んだのかをお聞きすると、「それがお客さんにウケたから」だと答えてくれた。芸能界を「こんなにおもしろい場所はない」と語る清水さんにインタビューし、仕事の楽しみ方のヒントを探った。
 

一番大切なのは自信を持つこと

 
現在コンサートツアー中で、先日はLINE CUBE SHIBUYAで行いました。お客さんのノリも良いし、テンポ良くたくさんのネタも出せたのですごく楽しかったですね。中身の充実したライブになっていたと思います。そういった楽しみを感じられるようになったのは、多くの経験をして緊張をコントロールできるようになったからなんです。
 
昔は緊張したまま舞台に立ってしまい、後悔が残ることもありました。そうした経験から、本を読んでいろいろと勉強したんですよ。緊張を克服する方法は、「手のひらに人と書いて飲む」というようなことではもちろんなくて、メンタルに起因するということを学びました。今は自信を持って舞台に立てています。今後もそういった勉強は続けていくんだろうなと思っていますね。
 
自信を持っているのといないのでは、大きな違いがあると実感しています。自信を持って芸を披露できると、やっぱりお客さんの反応も良いんですよ。逆に、自信がないときの反応は「チケット買うんじゃなかったって思っているんじゃないかな」と感じてしまいます。お互いに地獄ですよね(笑)。こういった経験から、自分さえしっかりしていれば、たとえものまねが似ていなくても笑いに昇華できるとわかりました。舞台に立つには、自信をつけることが一番大切だと思っています。
 
ライブの楽しさは、そういった反応を直接いただけることです。舞台に立つ人はみんな、お客さんの拍手や歓声、笑い声を楽しみにしているものです。仕事というと、対価としてお金を得られるから取り組むものだと思われがちですが、どのような職業でも、一番の報酬は人から喜んでもらうことなんじゃないでしょうか。
 
私の実家はジャズ喫茶を営んでいるんですが、お客さんが「コーヒーがおいしかった」「今日も良い音だった」と言って帰られると、両親もすごく嬉しそうでしたね。幼少の頃からそういった場面を見ていたので、「お客さんの喜びのために」という思いが育まれたのかもしれません。
 
 
 
 
 

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