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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
 
橘さんはEXILE、EXILE THE SECONDのメンバーとして数多くのステージに立っている。俳優として舞台に立つことで、パフォーマーとしての活動にも良い影響があるのではないだろうか。
 

自然体でステージに立てるようになった

 
舞台に立つ、ステージに立つという経験は、どちらの活動にも活きています。舞台やライブは毎回毎回が挑戦です。それを繰り返すことで、自分に蓄積される経験も大きくなりますからね。ダンサーとしてステージに立つ際にはアイデンティティを出して、ありのままの自分でいられます。
 
でも、舞台では演じる役柄がありますよね。僕は、これはある意味制約だと思っています。「自分だったらこういう動きはしないけど、この役はするだろうな」と考えながら演じることで、今まで自分が気付いていなかった扉が開くことがあるんですよ。舞台に立って役に向き合うと、毎度、新たに得られるものがあります。
 
ただ、最初からパフォーマーとして、等身大の自分をステージ上で出せていたわけではありません。僕は2009年に二代目 J Soul Brothersとしてメジャーデビューしました。その4日後に、EXILEに加入したんですよ。そして2ヶ月後には、EXILEのアリーナツアーが始まったんです。ツアーは本当に必死に食らいついている感じでしたし、記憶も断片的にしかありません(笑)。一気に何段階も飛び級してしまった感覚でしたね。
 
だから、今ふり返ってみると、当時は気合を入れ過ぎて空回りしていた気がします。本来の自分ができることよりも、何倍もスケールアップした自分を想定してステージに立っていたんです。自分の中でも、「等身大の自分じゃないな」という感覚はありました。当時は、ライブが始まる前に大声を出して気合を入れていましたからね(笑)。
 
自然体でステージに立っていると感じられるようになったのは、30代後半になってからです。EXILE THE SECONDを始めたり、役者として経験を積んだり、個人でプロジェクトを行ったりしたことで、さまざまな経験を積んで自信がついたんだと思います。自分の年齢と、キャリアバランスがようやく嚙み合ってきたんです。
 
 
2007年に二代目 J Soul Brothersが始動して以来、EXILE、EXILE THE SECONDとさまざまな経験を積んでいる橘さん。下積み時代にはEXILES武者修行ツアーにも参加している。今に至るまでの道のりを、あらためて振り返っていただいた。
 

メンバーそれぞれがスキルアップした

 
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二代目J Soul Brothersが始動するまでに、EXILES武者修行ツアーに参加しました。EXILEのメンバーがライブツアーをしている間に、EXILE関連グループのダンサーやラッパー、DJたちが集まって、一つのバスに乗って日本全国、武者修行ツアーをするんです。そこで切磋琢磨して、チャンスを掴む環境を与えてくれたのはありがたかったですね。ただ、すごく大変でしたよ(笑)。各ジャンルの猛者たちが集まっているので、毎日意見がぶつかっていました。
 
その後、二代目J Soul Brothersのメンバーだけで武者修行ツアーも行いました。そのときは全員が同じグループで、メジャーデビューという共通の目標を持っていたので、学んだものもより大きかったですし、何よりすごく楽しかったです。
 
そうして、僕は今EXILEとEXILE THE SECOND に加入しています。EXILE THE SECONDも10年目を迎えました。メンバー全員、出会ったときは今とまったく違う印象でしたね。SHOKICHIは目がギラギラしていたし、AKIRAは本当に体格が良くて軍隊の人かと思いました。まさかTETSUYAがコーヒー店をプロデュースするとは思わなかったですよ(笑)。NESMITHだけは、ずっと印象が変わらないかもしれません。そんなみんなが、それぞれいろんな経験を積んでスキルアップして、すごく良い形で向き合えるグループになりました。
 
みんな、基本的に「NO」と言わないんですよ。お互いに肯定し合って、引くところは引ける。そんな中でも、ダメなことははっきりダメだと言える、成熟した大人のグループだと感じています。
 
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