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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

たくさんの運と人に恵まれて
楽しみながら仕事をしてきた
小堺一機

 
大学3年生の頃、素人参加型のバラエティ番組『ぎんざNOW!』で芸能界デビューを果たした小堺一機さん。以来、『ライオンのいただきます』や『ライオンのごきげんよう』で30年以上にわたって司会を務めるなど、お昼の顔としてお茶の間の人気を博してきた。「自分の意思でこの道を選んだわけではない」と語るデビュー当時のエピソードから、この世界で生きていくすべてを学んだという萩本欽一氏の教えの話などを通じて、小堺さんの仕事に対する思いを語っていただいた。
 

肩書を意識したことはない

 
僕は自分の肩書が何かというのはあまり考えたことがないですね。芸能活動のスタートは、大学3年生の頃。『ぎんざNOW!』というテレビ番組の「素人コメディアン道場」で第17代チャンピオンになったのがきっかけでした。タレントというのは、才能を意味する言葉。それを考えると素人参加番組から出てきた自分がタレントって言うのも何か恥ずかしさがあるんです(笑)。
 
『ライオンのいただきます』や『ライオンのごきげんよう』というテレビ番組で長く司会を務めたので、「司会の人」というイメージを持つ方も多いでしょう。ただ、それ以外にも舞台などで俳優の仕事をしてきましたので、どれが肩書かというのは自分ではやっぱりよくわからないんです。だから、そこはあまり意識することなく、40年以上にわたって仕事をしてきたように思います。
 
 
『ぎんざNOW!』で素人から芸能界デビューすることになった小堺さん。同番組に出たきっかけは、意外にも自分の意思ではなかったという。
 

自分を変えるためにテレビ番組に出演

 
小学校の頃からの友人と、大学生になってからも交流が続いていましてね。その彼女が勝手に番組にハガキを出していたんです。それで出演することになっちゃった(笑)。両親には「何やってんだ」と問い詰められましたよ。でも、僕がハガキを出したわけじゃないんです。心当たりのある周囲の人たちに聞いて回った結果、その小学校の頃の友人が出していたことがわかった。
 
ちょうどその頃、僕は自分を変えたいと思っていました。というのも、長いこと片思いをしていた女の子に振られちゃったんですよ。それで、そのことを吹っ切るために、これまでと違うことに取り組みたかったんです。だから、番組出演は大きなチャンスだと思いました。結果として「素人コメディアン道場」を5週連続で勝ち抜いて、17代目のチャンピオンになれた。そういう感じで芸能界に入ったので、将来的にどうなりたいというビジョンは特になかったですね(笑)。
 
 
 
 
 

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