百年古酒の夢香る
幻の琉球泡盛

西麻布の隠れ家的な焼酎バー、草ふえ。

優しい響きのネーミングには、オーナーである小松政仁店主の「焼酎の原料は穀物。穀物＝草、ということで焼酎の原点を忘れずにいたい」そして「西麻布に草のように力強く根付き、訪れたお客様が口笛を吹いて帰りたくなるほど楽しく過ごせる店でありたい」という願いがこめられている。

約300種類の焼酎が飲めるとあって、わざわざ遠方から足を運ぶ焼酎ファンも多い。

小松店主はこれまで50ヶ所以上の焼酎や泡盛の蔵元をまわり、『珊瑚礁』の故郷である山川酒造には5年前に訪れた。

草ふえ小松店主

「古酒に大変興味があったので、是非一度訪ねてみたいと思っていたのが山川酒造でした。蔵の中に木製の蔵があり、土の中に泡盛の甕が埋めてあるのですが、甕の下には水が流れていて泡盛の温度を一定に保つよう工夫がされていました。あれが数十年経ってから、この店のボトル棚に並んだら。想像するだけでワクワクしますね」

「お客様に提供する以上は、お出しする焼酎のプロフィールをしっかり把握してから、と思っています。だからここにある銘柄の多くは実際に私が蔵を訪ねて、テイスティングを行ったものを置くようにしています」（小松店主）

また、ここの“割り水焼酎”“割り水泡盛”も人気。

焼酎5に対して全国津々浦々のミネラルウオーター5で割って１ヶ月以上馴染ませた焼酎＆水＆時間のコラボレーションで生まれた逸品。

どの焼酎と、どのミネラルウォーターを合わせるか、どうすればより旨くなるか･･･研究を重ねた割り水シリーズは、通ばかりでなく初心者にも人気がある。　　　　　


		1 自家製スモークの盛り合わせ1900円じっくりスモークした食材の独特の芳ばしい香りが食欲をそそる。泡盛と一緒に楽しむと、泡盛と食材が互いの味わいを引き立て合い旨味が倍増する。 2 トウフヨウ500円沖縄の島豆腐を米麹、紅麹、泡盛で発酵・熟成させたもの。琉球王朝時代に明から伝えられた「腐乳」が元になったと言われている。 3 ラフテー1200円豚肉煮込んだ沖縄風豚の角煮。箸がすっと通るほど柔らかく、とろけるような舌触り。