困りごとを一手に引き受け地域貢献
草刈りも空き家管理も担う便利屋
趣味で培った技術が地域を支える

菅野 はい。刈った草を粉砕し、そのまま土の上に敷き詰める手法を取っています。草を集めて土をむき出しにすると、土の中に残った種に日光が当たって、すぐにまた発芽してしまうんです。でも、粉砕した草を敷いておけば、日光が遮られて発芽が遅れるので、雑草が生えにくくなります。
宮地 なるほど。それなら刈った草を回収する手間も減りますね。
菅野 おっしゃる通りです。回収には費用がかかりますが、この方法なら、その費用を抑えることができるんです。また、現在は数名の協力スタッフがおり、繁忙期にはサポートを依頼しながら対応しています。
宮地 費用面と対応力の両方を意識した体制づくりが、強みになっているのだと感じます。それにしても、草刈りだけでなく、専門性を要する剪定もできるのはすごいですね。
菅野 趣味の山登りで森の木を数多く見てきたので、教わらなくても、どのような形に整えればきれいに見えるか、どの時期に剪定するのが適しているかなどが、感覚でわかるようになったんです。そういう意味では、趣味が仕事に生きている部分は大きいですね。
宮地 山で自然に触れてきた経験そのものが、剪定の感覚や判断力につながっているのですね。お話をうかがい、趣味と仕事の境目がないように感じました。
菅野 そうかもしれません。山では、自然に湧いている野湯を見つけて、自分で整備して入るのが趣味でして。同じことをやっている仲間もいます。もう一つ、酒づくりの知識がありましたので、国見町でどぶろくの醸造所を立ち上げる時に、レシピ開発や設備の相談に携わりました。今では、地域の名産になっているんですよ。
宮地 菅野代表ご自身のご経験が、今の事業の源泉であることがよくわかります。培った知識や技術を、地域の方々のために役立てているところが素晴らしいです。今後はどのように事業を展開していきたいですか?

宮地 遠くに住んでいる空き家の持ち主にとっては、現地でまとめて任せられる相手がいることが、一番の安心材料でしょうね。
菅野 それと、空き家の近所には高齢の方や、見守りが必要な方が暮らしているケースもあります。ですから作業で近くまで行った時には、様子をうかがうようにしているんです。体力勝負の仕事なので無理はできませんが、周囲の協力も得ながら、これからも地域の方に頼ってもらえる存在でありたいと思っています。
宮地 身近に自分を気にかけてくれる存在がいると、それだけでありがたいですよ。これからも、地域の暮らしを支えていってください。今後のご活躍も楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
草刈りも、通販も、お酒づくりも、全部趣味から始まったものです。遊びから広がったことが仕事の原点になっていて、楽しみながらやっている感覚があります。大変なこともありますが、根っこは趣味の延長だと思っています。
(菅野 悟)
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