B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ものづくりで個性を発揮 自分らしく働ける支援を
工房りんか 代表 河上正純

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府阪南市にある就労継続支援B型事業所、工房りんかさん。河上代表は、これまで福祉一筋で歩んでこられたのでしょうか?
 
河上 いえ、最初の仕事は大手自動車メーカーのディーラーでした。丸3年働いた後、長年の夢を諦めきれず、仕事を辞めて上京したんです。貯金のほとんどを実家に残し、手元にはわずかな資金だけ。それでも踏み出せたのは、幼い頃から抱いていた「スーパーヒーローになりたい」という夢を本気で追いかけたかったからです。
 
濱中 スーパーヒーローですか! なんだかワクワクする展開ですね。どういうことでしょう?
 
河上 私は子どもの頃から特撮ヒーローに憧れていて、スーツアクターとして舞台に立ちたいと思っていました。それで、高校時代から着ぐるみのバイトもしていたんですよ。実は、濱中さんが入団される少し前から、阪神タイガースのトラッキーとしても活動していました(笑)。
 
濱中 そうだったんですか! 何度もすれ違っていたかもしれませんね(笑)。そこから、どういった経緯で福祉の世界に入られたのか、気になります。
 
河上 着ぐるみの仕事で福祉施設を慰問したことがきっかけでした。子どもたちとの触れ合いが新鮮で、楽しくて、着ぐるみを脱いで正面から直接向き合いたいと思い、事業所の求人に応募しました。すると、面接官が、なんとディーラー時代の同期だったんですよ。そうして、ご縁に導かれるように就職しました。
 
工房りんかでは、ものづくりを通じ「好き」を伸ばす
工房りんかでは、ものづくりを通じ「好き」を伸ばす
濱中 福祉業に出会うべくして出会われたと感じます。その後、複数の施設で福祉のご経験を積まれて、今に至ると。
 
河上 はい。実際の福祉現場の仕事は本当に楽しかった一方で、次第に独立願望が強くなっていきました。というのも、障害を抱えていることで、「働きたい」と思いつつ一歩を踏み出せずにいる方が多いことに気付いたんです。そういう人を一人でも減らしたい、目の前の人を見捨てない場所をつくりたいと思い、2025年4月に当事業所を設立しました。