インタビュアー 濱中治(野球解説者)
河上 いえ、最初の仕事は大手自動車メーカーのディーラーでした。丸3年働いた後、長年の夢を諦めきれず、仕事を辞めて上京したんです。貯金のほとんどを実家に残し、手元にはわずかな資金だけ。それでも踏み出せたのは、幼い頃から抱いていた「スーパーヒーローになりたい」という夢を本気で追いかけたかったからです。
濱中 スーパーヒーローですか! なんだかワクワクする展開ですね。どういうことでしょう?
河上 私は子どもの頃から特撮ヒーローに憧れていて、スーツアクターとして舞台に立ちたいと思っていました。それで、高校時代から着ぐるみのバイトもしていたんですよ。実は、濱中さんが入団される少し前から、阪神タイガースのトラッキーとしても活動していました(笑)。
濱中 そうだったんですか! 何度もすれ違っていたかもしれませんね(笑)。そこから、どういった経緯で福祉の世界に入られたのか、気になります。
河上 着ぐるみの仕事で福祉施設を慰問したことがきっかけでした。子どもたちとの触れ合いが新鮮で、楽しくて、着ぐるみを脱いで正面から直接向き合いたいと思い、事業所の求人に応募しました。すると、面接官が、なんとディーラー時代の同期だったんですよ。そうして、ご縁に導かれるように就職しました。

